大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

エッセイ

〈学生の時に言われた言葉たちは本当に尊いのだ〉  さいあくななちゃん

トークライブ「芸術ロック公演」(ワタリウム美術館、オン・サンデーズ)行く。『芸術ロック宣言』の現代芸術家・さいあくななちゃんと、装丁を手掛けた川名潤によるイベント。あまりに率直で、何度も胸を衝かれた。 さいあくななちゃんはこの本に命を懸けて…

〈どんなに努力しても、差別化されていないものは、お客さまから支持されず、競争に勝つことはできません〉

〈Part1では、私が実際に訪れたお気に入りのホットケーキの名店を紹介しました。気が向いたら、ぜひお近くのお店を訪ねてみてください。 たんなるガイドブックであれば、それでおしまいなのですが、そこで終わらないのがこの本の変なところです〉 遠藤功『「…

〈地盤が凍ったりとけたりをくり返すうちに、建物は土台からねじれ、ひん曲がっていくのです〉

Amazonプライム・ビデオ『MAGI 天正遣欧少年使節』の大作志向は、かつての日本映画に似ていた。それでずっと「海が、凍る……」と呟いて暮らす。これは『おろしや国酔夢譚』の台詞。 米原万里『マイナス50℃の世界』は、テレビ番組の企画で大黒屋光太夫の足跡を…

反復のようで、一期一会。

検索上位にでてこないマイナーな旅を思い立つ。観光地の、先の先。ローカル線の行き着くところ。路線図調べて、それから『旅の手帖』をチェックして、手ごろな宿があるのかどうか。 『旅の手帖』は電子書籍で買えて良い。行きたいところを扱っている号をすぐ…

松尾芭蕉と温泉

嵐山光三郎『奥の細道温泉紀行』。テレビ番組で「奥の細道」自転車走破を企んだり、月刊『太陽』で「温泉・奥の細道」を取材したり。それらを再構成したかたちで、この本がある。 〈芭蕉は旅の魔術師である。(……)これは、旅をドラマに化けさせるマジシャン…

〈結論めいたことを言ってしまえば、日本人には「悠長なシステム」を構築して、洗練された「時間の無駄使い」をする才能があるのです〉

橋本治が亡くなった。2019年1月29日。 「橋本治」という一人の書き手としてはまだまだ進んでいけたとおもうし残念だけれど、どれだけ長生きをしても接ぎ木する若手は現れなかったことだろう。エピゴーネンばかりだ。 橋本治の本を読んでいくしかない。その断…

〈人はただ初一念を忘れるなと申し上げとうござります〉  大石内蔵助

写真・操上和美、文・新井敏記。八代目 市川染五郎『儚』。 舞台に立つと、自分の声がよくわかります。 声変わりは辛かった。 父からは、「自分も他の役者さんも 通ってきた道、病気ではないので 安心して演(や)りなさい」と言われました。 ものごころつい…

〈あまりに得体の知れないものに出会うと、喜びすら湧きあがる。狭く思えた地球が果てしなく広く感じられる。この世にはまだわたしが知らない味がある! そう思ったら、なにやら胸がときめいた〉

あくまでも出張中の横道道中である。しかも、はじめての作文。当たりはずれも大いにあろうが、福袋をあけるような気持ちでお読みいただければ、とても幸せである。 片桐はいりの本を初めて手にする。吃驚した。絶品。映画『かもめ食堂』の余録のようなかたち…