大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

テレビ・ドラマ

止まらないで 止まらないでよ 140人

『ジャニーズカウントダウン 2022→2023』。 Hey! Say! JUMP「ファンファーレ!」(2019)からスタート。15周年ということもあるけれど、つづくなにわ男子「初心LOVE」(2021)とともにキラキラ、王道のアイドル感が嬉しい。 となればSnow Man。「ブラザービ…

「二人だと耐えられることが、一人だと、耐えきれなくなってくる」  『そして、飯島くんしかいなくなった』

BSプレミアム「プレミアムステージ」で『そして、飯島君しかいなくなった』(2000)観る。初めての(22年ぶりの)再放送とか。 演劇集団円による舞台。脚本は土屋理敬。演出、松井範雄。何をえがこうとしたか。冒頭のインタビューで土屋理敬は「告白」――島崎…

(一人芝居の頂点)

アンドリュー・ゴールドバーグ演出『マクベス』(2015)。主演、佐々木蔵之介。一人で二十役。所は、病棟。女性医師に大西多摩恵。看護師、由利昌也。 精神を病んだ者が、すでにある世界を演じ、つづける(ここでは『マクベス』)趣向というか状態はありふれ…

「あーまあ蜆だから、漏れても淡水ですしね」

『おいハンサム!!』、第2話。 商談のときに、鞄のなかのタッパーの蜆がコトコト、コトコト活動している。 そのために、却って冷静な判断ができたり、「ちいさな命か……」と回想したり。 子らの幼少時ばかりではない。そのばめんに顔をだすのは、ちいさな蜘蛛…

〈腑に落ちない日もあったけど〉

『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』Season 4「なにわ男子 エピソード2 三年目の奇跡」。 正直、言うと。おれ「Time View」書いたの、あの、それこそその7人の想いもあって、というのもありますけど、みんなと泣きながら歌いたくて書きましたから。 よ…

「親方。あっしは真ッ直(つ)ぐを貫いてますんで」  亥之吉

スペシャルドラマ『必殺仕事人 2022』。 貧しい育ちの亥之吉(岸優太)と才三(西畑大吾)兄弟。幼なじみの美代(高月彩良)。かれらに優しかっただんご屋の夫婦(小林隆、杉田かおる)。 亥之吉と才三は正義感からバンクシーならぬ「晩来(ばんくる)」を名…

監禁の予告

『准教授・高槻彰良の推察』第7話「四時四十四分の怪」。 「見られてしまったね……。これを説明するには、いろいろ話さなきゃいけないことがある。あまり楽しい話じゃないから、できればいまはしたくない。構わない?」 無言の深町尚弥に「やっぱり深町君は…

「先生は、おれがいなくても嘘を見抜けるんじゃないですか?」

『准教授・高槻彰良の推察』第4話。 微熱で寝込んでいる深町尚哉(神宮寺勇太)。夢うつつに、不吉な祭りの太鼓の響きと、訪問者の玄関を叩く音が混じる。真ッ直ぐな演出。台本。気持ちがいい。 看病にやってきたのはもちろん高槻で、持参のアイスクリームが…

「きみはもう、ここの人間だよ。ここのコーヒーを飲んだだろ」

ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』、びっくりするくらいおもしろい。 いくつもの挿話を並走させぬシンプルな語りゆえに、原作小説からのコミカライズ、さらにドラマ化という整理、洗練が意味をもつ。佳く刈りこまれている。 「TV LIFE」伊野尾慧の「神宮寺君…

(不器用が愛しいのか。愛しいけど不器用なのか)

『裸の少年』美 少年の髪型が新ドラマの仕様になり、楽しみになってくる。 ダンス早覚え対決。HiHi jets の作間龍斗、井上瑞稀はさすが。 そして美しさを取り戻した佐藤龍我。遠慮がちな時期を経て、よみがえる悪童の快活。悪童の心はまっすぐだ。 『ザ少年…

表紙はチャウヌ

『ニューズウィーク日本版』2021.5.4/11、「韓国ドラマ&映画50」。 これから公開されるホン・サンス監督『逃げた女』、イ・ジョンピル監督『サムジンカンパニー1995』が待ち遠しくなる。 「私のとっておき映画5本」。はるな愛、クォン・ヨンソク(権容奭)…

『あんのリリック』後編

『あんのリリック 桜木杏、俳句はじめてみました』後編。 夏川結衣演じるクリエイティブディレクター・塔矢ローズゆりのもつ温情と残酷さがいいかんじ。翻弄される昴と杏。 昴は、先輩の神谷(毎熊克哉)から「そもそもおまえは、あの子を連れ回して、どう仕…

『あんのリリック』前編

ドラマW『あんのリリック 桜木杏、俳句はじめてみました』。脚本・荒井修子、監督・文晟豪。原作小説にいくつものドラマを盛りこみ、見ごたえがあった。 原作でも象徴的だった〈優しさはときにはみ出し桜もち〉の句がきれいな導入である。 桜木杏(広瀬すず…

吉澤閑也と山井飛翔

松田元太が好きである。夢にでるのは宮近海斗。 『RIDE ON TIME』、舞台が主戦場のTravis Japan。「ジャニーズ」にこだわるかれらの刻苦は美しい。 「Episode1 DANCE」は吉澤閑也に光を当てた。 「いやマジでー。どうやったら、もっとダンス好きになれるんだ…

恋と、秘めごと。

私たちの世代、は。俳優、といっても芸を売るよりも存在を売るという、まあそういったかんじの時間だったので。私はその時代、その時間に、じぶんがどんなことを、どういう存在であるかっていうのを売り飛ばしていたような。だからスタッフにも、本屋さん(…

〈ドラマから、省略や飛躍を差し引いてしまったら、「退屈」しか残らないでしょう〉  向田邦子

戸棚の隅のちいさな蜘蛛の巣と、縁日の露店の店番をした話をむすびつけたりする。 「ちょっと、みててもらえますか」と店のおばさんに言われてからの数分間。露店のなかに蜘蛛の巣をみつけたとは書いていない。連想は、〈こんなところに巣を張っていて、なに…

さびしいような色気

『RIDE ON TIME』Snow Man 3話目、「With new colors」の目黒蓮とラウールの発言が印象にのこった。 目黒蓮はどこで見ても良い子。Snow Man へと本格的に移るとき、宇宙Six のメンバーが快く送りだしてくれたという。 「ジャニーズJr.って、その、確定なもの…

「心に余裕があるうちは、意味のないことをしていたいんです。きっと今しかできないから」

テレビドラマ『夢中さ、きみに。』。和山やまの原作はフラットで、真顔の陰キャたち。ドライに科白していくほうの青春だから、ドラマ化には不安もあった。が、愚直といえるほど原作に忠実な台本や、高橋文哉と坂東龍汰のみごとな演技(「うしろの二階堂」)…

『年下彼氏』から、モラル脚本回。

創作論、というか実作者の志を科白することに振り切った『真夏の少年』第5話が凄くて、この回の脚本を担当したモラルによる『年下彼氏』をあらためて周回するなど。 『年下彼氏』第2話は「ちゃん付けで呼びたくて」(小島健主演。監督小野浩司)。学校からで…

「『劇団を売らなきゃいけない』みたいなことを言い訳しながら、ホントはじぶんが売れたかったんだろうし」  三宅裕司

『達人達』、三宅裕司とレキシ。ナイツとハンバート ハンバート回から。 「劇団つくって。劇団だけじゃ食っていけない。みんなが食っていけるには、だれかが売れなきゃいけない、よし、じゃ絶対売れてやろうってことで、どんどん売りこんで、で、やっと仕事…

「仲良し一発屋芸人の3人」

『ボクらの時代』はリモート収録で山田ルイ53世(45)、コウメ太夫(48)、スギちゃん(46)。山田が「(リモート収録の)テストケース」、スギちゃん「どん底の、番組的にも危機的状況だから呼ばれたんだよ」。 それぞれの過ごしかた。2歳の子がいるスギち…

「ぼくはいったい何をカッコつけてたんですかねえ」

『BS笑点ドラマスペシャル第2弾 五代目 三遊亭圓楽』観る。 円楽を谷原章介、立川談志に駿河太郎。五代目円楽の堅苦しさ、談志の危なっかしいところがよくでている。 美談、失敗談のならぶ予定調和の青春物語に終わらず、社会と戦い、越えていく。 さいしょ…

「これ、食えって?」

コナリミサトの原作は、ひとつのばめんに「いやなこと」と「いいこと」を盛りこんでくる。そのために物語は途切れない。事態が好転するのを信じて読み進める。 誇張をしなくてもヒトはイビツで、だからヒトと触れあうセックスや恋愛には抗しがたいものがある…

「木南さんのせりふに『寝顔が美しい』とあるので、最近パックもしています(笑)」

家事に類することがひとつ片づいたので、深夜のコンビニに行って雑誌を購入。 『テレビライフ首都圏版 2019年 8/2 号 [雑誌]』と、『MORE(モア)2019年8月号 付録:uka 美髪パドルブラシ』。 『TVLIFE』の山田涼介がとてもきれい。山田涼介を好きな友人が、王…

「半人前でも、三人揃えばなんとかなるっしょ」

週末のお楽しみ、大野拓朗主演のドラマ『ベビーシッター・ギン!』。あつかう世界が嘘でなく、陰惨でもなくがんばって生きようという気になる。 第3話。脚本、嶋田うれ葉。 公式はネタバレを避けているけれど、捨て子をめぐる凄い話なので、大胆に告知するの…

あのドラマのまえに、これ。

原作を知らず、「LGBTと女装をあつかったテレビドラマがここにも」とあなどっていた。 かるく第1話をチェックするだけのつもりだった『ベビーシッター・ギン!』、脚本にも俳優にもユーモアと包容力があって、観ていてアタマがショートする。録画視聴を一旦停…

「いつかその決めつけが、おまえを。大人になってから苦しめる」

『俺のスカート、どこ行った?』観ながら──脚本が若い、身体性をやや欠いている。性差や、年齢の描き分け。などとおもうけれども小説ではないのだからこれでいいのかもしれない。むしろもっと余白があっても良いのかも。 大倉孝二、小市慢太郎、荒川良々、い…

タピオカ、御殿場、シュークリーム

『裸の少年』は猪狩蒼弥、井上瑞稀、高橋優斗。 猪狩蒼弥は、派手。冬物で印象がつよいのは、かわいい。 ゲストに的場浩司。 一軒目は「林家新兵衛」。外套ぬいだらえらくかわいい井上瑞稀。二軒目「SALON GINZA SABOU」。メジャーどころがつづく。 三軒目、…

「ボクあの手法は好きやないなぁ…」「何?」「脅迫系」

オトクニ『広告会社、男子寮のおかずくん』。好きで読んでる。温かなリアリティ。おかずくんがゆるやかに関西人で、大しておもしろいことも言わぬなど、レッテルからの逸脱が、関係性を生んでいる。 感情の濃淡がひとそれぞれにあるだけで、俯瞰すれば皆おな…

「おれなかなかNEWSの番組に行くことないから、あ、こういう空気感なんだって」

『ザ少年倶楽部 プレミアム』、ゲストの藤ヶ谷太輔を堪能。 野生の匂い。それでいて優等生なところ。 清潔に保ち、警戒心を怠らないタイプだからこそ優等生になれるのだろう。優秀さと野生は矛盾しない。 あいてをじっと見る。すくないことばかずで印象をの…