大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

絵本

「地球に隕石が衝突したはずみで毒ガスが発生した。ガスは毒の雨となって海に降り注いだ。(……)戦う前から詰んでいたのだ」  モササウルス

『続 わけあって絶滅しました。』丸山貴史、著。絵はサトウマサノリ、ウエタケヨーコ、北澤平祐。監修、今泉忠明。 絶滅を引き起こす最大の理由。それは「環境の変化」です。 (……) 「強い」「弱い」は環境によって変わります。 だから、どんな生き物が生き…

〈あそこにも ここにも しずかに しずかに しんでいる せみ〉

伊藤比呂美 文、片山健 絵『なっちゃんのなつ』。 ともちゃんちに あそびに いったら だれも いなかったので なっちゃんは ひとりで かわらに でかけました 書きだしから、やられる。はじまっている。詩は、こどものつくるぼうけんものがたりに近い。 省略も…

〈地球にうまれた生き物は、いつか絶滅する運命。むしろ、生き残ることのほうが、例外なのです〉

タイトルが良い。雑学系の、なんとなくヒキをツクる見世物小屋的胡散臭さではなく、着地しているタイトル。『わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』。 章立てで、さまざまな絶滅がならんだあとに「絶滅しそうで、してない」。ウ…

(子どもの歌がうまれるところ)

ぼくたちは、子どものころにきいていたNHKの「みんなのうた」を目指していてさ、楽しくて明るくて、文字どおりみんながうたえる歌を作ろうって、話してたね。「上を向いて歩こう」の永六輔と中村大八、映画「メリー・ポピンズ」のシャーマン兄弟、「サウンド…

《かぞく》

ヒグチユウコ『ふたりのねこ』。 「ぼくは ぼっちゃんのところに帰りたい。 けれど、帰りかたが わからない」おうちの、ぼっちゃんの においをおもいだすと、 むねが ぎゅうっとなります。 ぼくは ひとりぼっちに なってしまったんだ…。「そのおうち、さがそ…

〈はいてるの わすれちゃうくらい きもちいいよー〉

ツペラツペラ(tupera tupera)による『しろくまのパンツ』。ページにパンツのかたちの穴があって、つぎのページのパンツが見える。だれのパンツだろう、と期待がふくらむだけではなくて、おもいもよらなかったことまで起こる。 ねずみさんが だいすきって …

たとえ神さまいなくても

文シェリー・ダスキーリンカー、絵トム・リヒテンヘルド『おやすみ、はたらくくるまたち』。福本友美子。訳。 ひろい ひろい こうじげんばで せっせと はたらく くるまたち。 ビルを たてたり、みちを つくったり、 がんがん はたらく ちからもち。 はたらく…

〈愛しているものや美しいもの、ずっととっておきたいくらい大切なもののいちばんいい保存方法は物語にすることだ〉

絵本についてのエッセイ、江國香織『絵本を抱えて部屋のすみへ (新潮文庫)』。 〈友情というのは厄介な代物で、言葉にするとたちまち空々しく鬱陶しくなってしまうのだが、だからこそ、正しく紙の上に写すことができたら、と憧れる〉など、絵本をとおしてだ…

優しさを欠いた絵本もある……。

〈こわれて はしれなく なり ひとりぼっちで もりに すてられて しまった ろせんばす〉と〈もりの どうぶつたち〉のおはなし。 作みゆきりか、絵なかやみわ。『ばすくんのおむかえ』。 ばすくんが、町に帰ることができるらしい。 おむかえを まちのぞむ きも…

ふしぎは するどい。

『ふしぎなナイフ』。ファミリー向けの焼肉店のウェイティングスペースで読む。そこにあった本棚から。 作、中村牧江・林健造。絵、福田隆義。 ページをめくるごとに、ナイフに起こるふしぎなこと。かんたんな、動詞。だけどありえないことばかり。 ふしぎな…

映画『ルドルフとイッパイアッテナ』。原作は斉藤洋の児童文学。そこに反応してぜったい観なきゃとおもって足をはこぶ。 監督・湯山邦彦、声の出演は井上真央・鈴木亮平・八嶋智人ほか。 学校の先生によろこばれそうな、教育的な成長物語なので映像としての…