大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

KAAT

白石加代子の役名はカヨでもよかったんだと一寸夢想した。

KAATキッズ・プログラム2022『さいごの1つ前』観る。 目当ては白石加代子(1941年生)と久保井研(1962年生)の共演。作・演出は松井周(1972年生)。 ほかに出演者は薬丸翔(1990年生)、湯川ひな(2001年生)。 冒頭、映画を観ているカオル(白石加代子)…

〈這うようにして創り続けて来た作品と何度でも這いつくばって〉  黒田育世

『黒田育世 再演譚 vol.1』行く。演目は「病める舞姫」「春の祭典」。 ソロ作品「病める舞姫」は2018年の初演のかたちそのままに、鈴木ユキオが踊る。劇場リーフレットで黒田育世は〈同じ形で踊って下さるのをじっと見つめて、その差異から迷路の理由を学び…

笈田ヨシ、米寿。

KAAT 神奈川芸術劇場にはダンスばかり観にきている。 伊藤郁女、笈田ヨシ『Le Tambour de soie 綾の鼓』。 能の「綾鼓」。演劇として翻案した三島由紀夫の「綾の鼓」(近代能楽集)。そこへダンス。“モダン能”となって世界をまわる。テキストは、ジャン=ク…

情念がほぐれる。神は居る。

シルク博物館に寄ってから、とりふね舞踏舎『サイ Sai 踊るべき人は踊り、歌うべき人は歌え』。 ずいぶん前に足をはこんだときよりも、いくらか観る眼が養えていた。上演時間90分が、あっという間に経つ。 立ちどまること、うずくまること――身体的な凝縮、緊…