大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「大人は平気なフリができるようになるから必要もない嘘をつく」  杉本亜未『ファンタジウム』

ファンタジウム(8) (モーニング KC)

僕はマジシャンです 奇跡は起こせません
だが魔法をかけることはできます!

杉本亜未ファンタジウム(8) (モーニング KC)』。科白に、「これほどの才能があれば読み書きが不得手だとしても そんな方法で客寄せする必要はなかろうよ!!」とあるがその正しさが難しさでもあり、『ファンタジウム』が紹介されるとき「ディスレクシア難読症)の少年マジシャンが主人公」と言われないのがホントウだ。しかしそうは行かない。
「どうして大人はいつも 人と同じことをするのが正しいと思うんだろう」と少年マジシャン・長見良はおもう。幼年期の感覚。博愛の精神ではない。正義でもない。
弱点もあるけれど魅力もある。そういうたぐいの直感をえがいている。