大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

Number(ナンバー)882号 新日本プロレス、№1宣言。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー))

本来、僕は藤波辰爾さんのスタイルが大好き。ねちっこいグラウンドレスリングやクラシカルな技を使う玄人好みのレスラーになりたかったんです。でも、時代の変化に対応するために、そういう部分は涙ながらに切り捨てました。
ストロングスタイルと真逆の方向に行こうとする僕のプロレスに、昭和のプロレスファンはアレルギー反応を起こした。

棚橋弘至。今の新日本プロレスは《ポップ》。「仮面ライダーと同じですよ。ドラマは1話ごとに完結するけれど、50話すべてを見通せば、壮大なテーマが隠されている」と棚橋はプロレスを説明する。ミクロではマンネリなものが、マクロではロマンになるということだろう。
「僕には3年後理論というのがあるんです。ウェイトトレーニングと同じで、いまやっていることの結果が3年後に出る」


Number(ナンバー)882号 新日本プロレス、№1宣言。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー))』。すこしまえのこと。近過去が批評的に語られる。おのずと「プロレスとは何か」ということになる。蝶野正洋の「中邑も総合に飛び込んだエリートで、気持が強いのはみんな分かっている。だけど、その強さが見えてこなかった。プロレスの場合、結果が出ていても、強く見えないといけない。そのところで損をしていたと思うし、一からやらなきゃいけない部分だったのかもしれない」など。
中邑真輔の優等生の部分が愛しい。
木戸さんはとにかく基礎体力、とにかくコンディションだという考え方でした。でもおかげで自分にとっては帰る場所がある。体の調子が悪くなったら、基本に戻る。そうするとコンディションが良くなる。俺の場合、迷ったら基礎、分からなくなったら基礎なんです。ウォーミングアップしてから腕立て伏せを何百回かやるけど、これは筋肉を鍛えるのと同時に柔軟でもあるんです。手足を広げて、自分の正中線上に体を前に後ろに運ぶことで、体の左右のバランスが取れたりする。凄く理にかなっている運動


オカダ・カズチカの指摘もするどい。「新日本は、昔は男性ファンばかりだったけれど、今は女性ファンが本当に増えた。ここで昔のファンが戻って来てくれ、またさらにファンが増えたら、もっともっとプロレスってすごいことになるはずなんです」