大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

ズルが「戦争」を生む

BORUTO -NARUTO THE MOVIE- Original Soundtrack
BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-』観る。
岸本斉史の描く世界は健康で、グロテスクだ。キレイゴトではない。しかし陰惨なだけではどんな時間も無意味となるのでぎりぎりのところで踏んばって、まえを視る。そのときにキレイゴトでなく崇高というのかキレイなものが現れる。だからNARUTOは美しい。単なるグロにとどまらない。


成長、ということ。世代間闘争。そこでは道徳や努力が問題とされるのだけれど、ズレが生じるのは便利な道具、ツールのせいで、『BORUTO』はみごとにえがいている。レベルが違うんじゃない。ツールが違うんだよと。
日進月歩するツールを否定するアナクロな健康さがここにはある。ボルトは現代っ子。下ろしたてみたいな服を着ている。だからへいきでズルをする。
そのさまが父よりも敵に似てしまうことに戦慄する。
敵とは、好敵手のことではない。戦慄はそこにも。