棋譜監修・橋本崇載八段、トウテムポールの将棋マンガ『或るアホウの一生 1 (ビッグコミックス)』。主人公は高校生。奨励会の三段。
「今、プロ棋士になりたいと思ってる子は奨励会員だけでも150人くらい。その中でプロ手前の三段の子は40人くらいいる。6級から三段までは決められた勝率で昇段できるけど、三段から四段になれるのは半年に2人しかいない」
師匠と弟子たちの会話。
「がんばって勉強するのは当然としてさ それじゃ他の子と差がつかないでしょ みんなやってるんだもん」
「寝ないで!! 寝ないでも勉強します」
「それは不正解 将棋を指そうと志す者が 若いうちから脳にダメージを与えるような行動をとるべきじゃないよ 一生の仕事になるんだからね」
プロとはなにか。なにがズルくて、なにがダサいか。ズルいとダサいのちがいはなにか。
トウテムポールのマンガはストーリーでなく内面を重視する。心のうごきというものだってなるほど展開。
好きだからやりたい? 金が必要だからやりたい? そんなの甘っちょろいんだよ!!
オレはただのバカじゃないって気づかれたいんだよ。
オレは今までの人生全部がムダじゃなかったって証明したいんだよ。
自分の力見てもらいたくて何が悪いんだ。
オレはここにいるって証明したいんだよ!