大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「愛というのは、クールでかけがえのないもの」

パンク・シンドローム [DVD]
『パンク・シンドローム』、2012年のドキュメンタリー映画フィンランドの、知的障害者によるパンクバンド。発言がほんとうのことに満ちている。喜怒哀楽も。
監督は、ユッカ・カルッカイネンとJ-P・パッシ。


パンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」。
ギター、ペルッティ・クリッカ。
ヴォーカル、カリ・アールト。
ベース、サミ・ヘッレ。
ドラム、トニ・ヴァリタロ。


ペルッティはいちばん偏執的だ。服の縫い目が気になって他人の服に指を絡めて触りつづけて「ヘビ」呼ばわりされていたり、じぶんの誕生日に来なかったひとのことをいつまでも恨んでいたり。よく泣く。
カリは、かっこいい。ことばもぜんぶ、ミュージシャンだ。バイクや車にも興味があり。決まり過ぎていて、中学生のようでもある。
サミは政治に関心がある。
トニは恋をきっかけに自立の気持ちが芽生えるが……。


福祉国家のなかで、それでもまだまだ叫ぶことはある。「少しばかりの敬意と平等が欲しい」恋や結婚や政治など。