電気のあと、プロレス脳になる。狂気とか虚言というもの。教室の片隅でつぶやき合うものではなくて、リングの中央で明言されるもの。
それらをときどき書きとめてある新聞や雑誌。出版不況を聞くことも多いけれど、記事の一部がKindleで買える。わるくない。
「プロレスの証言者 アントニオ猪木」(2006.8〜11 『日刊スポーツ』)はアントニオ猪木のインタビューから出来事を再構成したもの。
「驚かせることがイベントには必要なんだ」とアントニオ猪木。
素材にこしょうを利かせて、うまく料理する。イベント屋は観客をびっくりさせて、面白がらせることが大事。遊び心、子供心がないとだめなんだ。
オレの夢はいつも社会とリンクしていた。そこでいかに知恵を絞って、大衆にアピールするか…。
「プロレスは、試合の結果にほとんど意味がない」、「記録ではなく記憶」と2008年『私のこだわり人物伝』の森達也。
プロレスは、日常の場では「口にできないことを、口にしてしまえるジャンル」