大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

けっして教育的ではない(それがピュア?)。

ある優しき殺人者の記録(字幕版)
ある優しき殺人者の記録 [DVD] 白石晃士監督『ある優しき殺人者の記録』、2014年。86分ほぼ長回し。そういう印象。それで心霊スポット動画ばかりかアダルトビデオ的なものを呼び寄せたのかも。
白石晃士の映画はピュアに蝕まれている。その背に孤独は流れていない。
あるいは異界へのあこがれというか。そこにとどまりたくない、そこに還りたくないという思いでホラーを観たい者としては、ずいぶんきらきらしているなあとかんじる。
さいごのばめんで、少女がハンディカメラを覗きこむ。少女の「あれ?」という感覚。ここが美しい。出逢いはすべてピュアなのか。観ていて価値観を揺さぶられる一瞬。初恋や、初期衝動は光に満ちているのだよと。