「牛鍋しようよ」──牛丼のうえをみんなで鍋にあける。

量産されているガチバンシリーズ、窪田正孝主演から観始める。『ガチバンMAX2』、舞台は移って新宿・歌舞伎町。冒頭、ホストとの喧嘩がバッティングセンターなのが歌舞伎町の匂いして胸に響き濡れ、明けて朝の勇人（窪田正孝）の畳のうえのパンイチ、よっちゃん先輩（鈴之助）との共同生活が無造作な色気でかなしく健康だ。もちろんここに、のんのん（鎌田奈津美）も暮らしているわけだ。
冒頭のチョイ役ホストに斎藤工、渋江譲二。

「歌舞伎町高校にだけは手ェだすんじゃねえぞ」
序盤でよっちゃんが勇人にクギを刺す。やっちゃ駄目がストーリーをつくる。それをさせるキャラクターが勇人にはある。
売春斡旋をしている先生に村松利史。これいいよ。勇人の恩師であったはずだがなぜこんなところに。
今作のラスボスは松崎裕。窪田正孝演じる勇人が暗いだけに、松崎の役は明るい。