大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「映画は滑稽だとヒトは言う。だが人生のほうが滑稽だ」

キョンシー(字幕版)
キョンシー/リゴル・モルティス』(2013)。
リブートされて、完全なるホラー映画に。
なにも知らずに観れば映像美。香港映画だけれども、ハリウッドのホラーにJホラー、カッコいいもの詰めこんで、支離滅裂だが派手で好い。ストーリーがシンプルかつ重厚でなければ楽しめぬというひとには向かない。製作に清水崇の名も。ホラー? むしろマンネリ、といった批判はあるかも。監督、ジュノ・マック。


オリジナルキャストの出演多く、各人が愛をめぐる物語をあたえられている。
1985年のシリーズ1作目で弟子の一人を演じていたチン・シウホウが主演。「かつてキョンシー映画に出演していたがいまは売れなくなった俳優」として貧民街の高層団地にもどってくる。自殺をかんがえての最期の荷物のなかには『霊幻道士』キャストの集合写真も(合成ぽいけど)。
かつて道士だった男に、アンソニー・チェン。こちらも1作目で道士の役だったが、設定としては本物の道士。この辺りから脚本がうまく捩じれてくる。
キョンシー俳優同様、キョンシー退治の道士稼業も食えていない。舞台は貧しい。