『46億年の恋』(2006)。原作は正木亜都(梶原一騎/真樹日佐夫)『少年Aえれじぃ』。
映画は、カチンコからはじまる。舞踏。抽象的な舞台装置。演劇的だ。
安藤政信と松田龍平を除くまわりのにんげんたちがよくしゃべり、そのつるみかたが邪悪で野蛮。
窪塚俊介。石橋凌。遠藤憲一。石橋蓮司。渋川清彦。ほか。
「どっちに行きたい? 天国か、宇宙か」
ロケットとピラミッドがでてくる。どちらもおとこの子のすきなもの。
タトゥーとハグ。こういった完璧な組み合わせが随所に。
「なんでときどき僕を守ってくれるの?」
勇者(金森穣)をまえにした有吉淳(松田龍平)の少年期が、ものすごくやらしい。三池崇史監督がエロティックなものを撮ると凄い。天才が発揮される。