大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

ピーターと狼。

ハウンター [DVD]
『ハウンター』(2013)、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督。ブライアン・キング脚本。
どうもじぶんがおなじ一日をくりかえしているらしい。家族は気づいていないけれど。ヒロイン(アビゲイル・ブレスリン)が行動をすこし変えるたびに真実に近づく。どうやらわたしは死者と交信できる。ちがう。わたしが死者だ。
ここまでが起承転結の起。おもしろい。いまどきの映画でいうと『君の名は。』的。死者と生者が時空を越えて惨事の霧消をねがう。
死者だから加害者と対峙できる。それがウラミの本質かもしれない。おもしろい。いろんなホラーやサスペンス映画があらわれる。『シックス・センス』、『シャイニング』、『ミスト』、『壁の中に誰かがいる』……。
単なる同工異曲だということもできるけれども、観る側の記憶を刺激する、おもいださせずにはおかないという画作りは、才能であろう。

歴史がおなじようにくりかえすことはない。
だが、韻を踏む。

ひとをころしにかかる者の科白が、好い。