映画『セカンドバージン』、2011年。鈴木京香、深田恭子、長谷川博己。
「バージンをうしなうのは当たり前のことだけど、セカンドバージンに陥った女がそれを突破するのは簡単じゃないわ」
大石静の脚本にはアイデアがあり、常識と非常識のバランスが世間とズレていないところが刺激的だ。
用意された台詞に対して鈴木京香が上品すぎるとはおもう。
「あの頃、おれたちはカラダでしか話し合えなくなっていた」
悲観的な男のモノローグの一方で、女は「抱き合えば、理解し合えた。誰よりも深く」と信じている。登場人物間のズレも巧い。