大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「もともと遠いひとだったのに、むりやり一緒にいただけの気がする」

涙そうそう
2006年の映画『涙そうそう』。『ミュージアム』で観た妻夫木聡の魅力にあらがえず、あらためてさまざま確認するが、やはり佳い。塚本高史も色っぽい。
均質で安定した生活を送るひとからすると子供じみた絵空事の脚本にみえるだろうけど、多様性からのがれられないせかいとしてながめると言いようもなくリアルで。
なにかにずっと縛られまいと生きる。そのときに犠牲にするのはじぶんの「時間」。飲みの場で安易にひととつながり、だまされる。格差承知の色恋を外部によって断念させられる。じぶんのエゴを擁護できない。それで身内に猜疑心湧く。
監督・土井裕泰、脚本・吉田紀子。