大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

DVDスルー。ペーパーマン。

ペーパーマン PaperMan [DVD]
スーパーマンならぬ『ペーパーマン』は2009年の映画。
冒頭、車が道を進む。辿りついた鄙びた一軒家。「写真より立派だ」というさいしょの台詞で佳い脚本の予感する。いじわるだが前向きな。愛すべき少少の知性とそこから生まれる臆病。
書くことのできない小説家(ジェフ・ダニエルズ)。働きのある妻(リサ・クドロー)がいる。愛されている。新しいばしょで、気負いすぎず、心機一転。がんばって。
ノートパソコンをプレゼントされるが「タイプライターで書くつもりだった」。
もちろん変な間に気づいて「こっちのほうがはかどりそうだ」と取り繕うのだけれども。
一事が万事この調子。やらないことにも、やったことにも言い訳が生じる。臆病だから中年になってもイマジナリーフレンド、心のなかに対話するあいてがいる。そのテの「天使」や「悪魔」や「超人」や「異性」は、自問自答と一寸異なる。妄想、都合の良いほうへと傾く物語だ。
イマジナリーフレンドのキャプテン・エクセレント(ライアン・レイノルズ)は言う。

きみが現状と向き合えるようになるまで、つきまとってやる

絶滅した鳥(ニューイングランドソウゲンライチョウ)をテーマに小説を書こうとしている。天涯孤独なオスの一羽。
小説家は、子供もいないのにベビーシッター(エマ・ストーン)を雇う。妻と行ったロブスターの店で「すべてがバターまみれなら、世のなかは大パニックだ」


だれにもイマジナリーフレンドがいる。そのことをいつもは語りあったりしないけど。
ベビーシッターのアビーのまわりのおとこたちにハンター・パリッシュ、キーラン・カルキン
監督はキーラン・マローニーとミシェル・マローニ−。