ドラえもん「部長とボクとどっちがだいじなのッ！」

『映画 ドラえもん 新・のび太の日本誕生』（2016）、テレビ放映は先週3月3日。旧石器時代のククルが清冽で凛凛しく愛らしく、チャンネルを合わせるたびに展開がスムーズ。それで改めて正坐して観る。良かった。

映画ドラえもんの新シリーズに対してエピソードもギャグもクドく、尺も長いという印象をもつようになり、チェックしなくなっていた。笑い過ぎるし泣き疲れる。これに子供客ついてくるの？　などとおもいながら。
本作には引っかかったり立ちどまったりするところがない。これはすごい。きちんと快楽だった。
一見して理解できるがどこまでも謎につつまれている、という美の要諦を、構図も登場人物ももっている。ひみつ道具にしてもそう。「リニアモーターカーごっこ」の映像気持ちいいな！　と観飽きない。
監督・脚本、八鍬新之介。