大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

4TEEN
WOWOWテレビドラマ『4TEEN』(2004)。思春期と、心身の病気。心のほうは家に籠もるし、難病ならば入院だ。そのときの自室や病室を、石田衣良は抽象的なものにしたくなかったのだろう。月島を舞台に、マンションの高層階や聖路加国際病院ウォーターフロントに住む富裕層と「下町」が共存する月島。それを、分断の起こりやすい大人の下町住人でなく子どもの物語としてあつかったところが巧い。
監督廣木隆一、脚本斉藤ひろし。冒頭の、自転車による移動。月島から渋谷センター街まで。銀座をとおって、三宅坂。246で渋谷という、この最短の道のりがぐっとくる。
少年たちを演じたのは角田紳太朗、柄本時生、落合モトキ(落合扶樹)、若葉竜也
大人たちは菅原文太中尾ミエ寺島進蛍原徹ほか。