大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

あこがれ うらぎり こころのきず

起きて最初にすることは (シトロンコミックス)
絵本とか、歌の匂い。そういうものを愛したい。
志村貴子起きて最初にすることは (シトロンコミックス)』。みじかいことばですべてを語り、おなじことばを用いながら深く、するどく展開する。

起きて最初にすることは
君より先に目を覚まし
君の寝顔を確認すること

これを幸福なメロディにすることも、沈痛なものにすることもできる。ページをめくれば「見てんじゃねーよ」「見てねーよ」「見てんじゃねーかよ きもちわりーからこっち見んな」。
義理の兄弟。兄の、弟に対する性欲。恋かな? いや性欲だな。男子が抱える恋の多くは性欲でしかなかったりするから、おもしろい。
義兄はホモだとまわりに言って平然としている弟のデリカシーのなさ×義弟に対する性欲や妄想の所持を隠さない兄のデリカシーのなさ。どっちもみごとに男子なので読んでいて心地好い。
他人を性的指向をへいきでアウティングするのって、どこか異常なことで、議論しないがデリカシーはないというある意味理想的な男性性とともに、とても変態だなあとかんじる。

「好かれるのは別に気持ちわるくねーよ
オレにちんこふまれてイッてるのが気持ちわるかった」
「ご ごめん」