5年後。
〈オレは大人になったけど この人はあまり変わらない
29才 もうすぐ30
今集めてるもの ドローン
そこそこの給料で それなりの部屋を借りて
ドローンで遊ぶ〉
京山あつき『スリーピング・バグ (Feelコミックス オンブルー)』。語り手である「オレ」潤野はゲイ感覚をもっているもののどうも植物系のようで、上司の本郷は肉食系らしいんだけどノンケかバイかわからない。この、接近までのサスペンスがキモチイイ。
「なんだよ 手伝いたいのかよ?」
「………ちがうよ」
「じゃあ何?」
「…『手伝ってあげたい』」
「上からかよ」
「うん」
若い「オレ」の、犬みたいにあいてのまわりをウロウロするかんじ。
外にでた上司が失業しちゃって。やっと連絡とれたとおもったら。ヒゲを無精に生やして河原でドローン飛ばしてた。画になる展開!
「本郷さん急にいなくなりそうで …怖いんだよ」
オレはこの人を どうしようとしてるんだ?
「買って」
「家に閉じ込める」
まさかそんな病的な…
そういえばこんな風に笑う人だった──