大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「性格のわりに大人しい局部だな。」

たびしカワラん!! 1 (裏少年サンデーコミックス)
美少年ネス 1 (裏少年サンデーコミックス) 友だちを無理矢理お化け屋敷につれていったら、数日して、江野スミを薦められた。お化け屋敷で行列しているあいだ散散暴力の話をしたせいかもしれない。
江野スミ『美少年ネス 1 (裏少年サンデーコミックス)』と『たびしカワラん!! 1 (裏少年サンデーコミックス)』。新作の『亜獣譚』にしようかともおもったけれど、試し読みでかんじたのはエンジンかかるのが遅い、ツカミが弱い。


新井理恵『×─ペケ─』とか松田洋子『薫の秘話』とか。『美少年ネス』には既視感があって。だけど書き手の立ち位置がはっきりしなくて。
この書き手や語り手の不安定さは『たびしカワラん!!』にもあった。高校演劇で、のっけから狂言回しが種種説明をはじめる素人臭さというか……。
その語りから一転、呪術師が「僕は地上じゃホームレス!!」と女装してパンティ売りつけようとおじさんを追うばめん。男子にしかみえない尻と脚の悲しさが好かった。ここではやくも呪術師クレイシハラがシリアスとギャグを往還する人物なのだと判り、荒俣宏水木しげるではなくて新沢基栄の『ハイスクール奇面組』を召喚しながら読むこととなる。


クレイシハラの裸に虚構性がなく艶めかしい。
「お礼に風呂場の便器をシャワーで丸洗いしてやったぞ!!」「やることなすこと迷惑だな…」