大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

恐怖のなか 頬に触れたあいての胸を《熱いっ》とかんじる 現実に引きもどすひとの熱

シュガー 8
「ズル休み以上でも以下でもないの ズル休みなの!!」
「なら‥‥今日休んでみて今どんな気分か教えてくれないか?」
「あのね‥‥店長の なんかそういう意味あり気な含蓄系のね‥‥味わうような話
今したくないの 悪いけど‥‥もう全身ささくれだってるから!!」
「深く聞くつもりはないよ」
「東京って‥‥ゆうか街がデカいね 今」


ザ・サードマン〉──3人目の“父”として中尾を仰ぎ見る石川凛。母子家庭育ちの凛のなつきかたもなかなかだが、関係がこじれて、年齢や肉体の差が明らかにあるのに“父”中尾を殴りまくる。ファザコンあるあるなのか、どうか。
「オレの見立てじゃお前の過去の栄光残高たかが知れた額だぞ!! 実戦じゃすでにカモ!! 十把一からげのさびしき中年だ!! 昔の天才レッテル剥がされる覚悟はいいか!? オレに正面切って張り合おうなんて10年遅えってこと教えてやるよ!!」
このあと凛と中尾それぞれに内面の展開はあり、しかしけっこうな省略と飛躍、掲載誌休刊による最終話も近づいているがそもそも内面のグツグツはベラベラと説明すべきものでもない。

したっけオレの中で師匠の復讐が
刺激あるゲームになりました

母ちゃん 婆ちゃん
人は見た目じゃありません
師匠はオレを敗戦ショックから
立ち直らせたばかりか
ダブルミット打ちゲームは
ボクサーとしてのオレを
グレードアップさせた気がします


新井英樹シュガー 8』。石川凛と中尾は「マコとマコパパ」というリアル父子と戦うこととなる。でも、石川凛は敗戦のショックがぶりかえし、電車に乗ることすらできなくなっている。