2015年の映画『ルーム』。監禁生活を強いられていた母子が無事に脱出し、外界と触れはじめる。生まれたときから密室暮らしが当たり前だった子のジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)にはなにもかもあたらしく、おどろくことにためらいはない。母のジョイ(ブリー・ラーソン)は「浦島太郎」だからさまざまなものを埋めていかなくてはならない。
原作はエマ・ドナヒューの小説。監督レニー・エイブラハムソン。
『モンテ・クリスト伯』にならって死体のふりをして逃亡を計るなど、原作小説にあるとおぼしき文学臭がところどころ。