大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「やだ! 家には帰らねえ……」

平野紫耀かっこよすぎてしねる、というのはつまり現世の労働に従事できるということだ。そうやってしにつづけるために生きている。
『花のち晴れ』、第2話。若くて未熟でなにかを追っかけていて、かなしい。素っ頓狂で空回りしている。そういう晴(平野紫耀)のじぶんで破るしかない殻のためにもがいているのが美しい。話の展開も早い。だってここにはまだ繰りかえされるような生活がないから。
恋がなにかもわからない、というのも好い。ピーター・パンが少女から「キスしてあげる」と言われてなにかもらえると勘違いするような、それで指ぬきプレゼントされるみたいな、未分化で野蛮な孤独をかんじて涙がでてくる。
疲れ果てて孤独な晴が、ヒロイン・音のはたらくコンビニのまえまで来てうずくまり、空腹を訴えたりするばめんは甘えもあり演技もあり本能的でもあって赤ちゃんめいていて、なんというか、リアル。