大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

梅田のような男が詩人である

平野紫耀主演の『花のち晴れ』のまえにごはんたべてお風呂はいってとかんがえてたらAbemaTVでDDTプロレスの生中継はじまって、いつもの熱量いつもの試合だろうと舐めて観てると、おもしろい。
ごはんもお風呂もわすれてしまい、なんとか『花のち晴れ』は観たが、行動にすこし遅延があるだけでどんどんと滅入っていくたちなので、よくない。


DDTマジ卍』、メインイベントに抜擢された梅田公太、MAOの二人が美しかった。
二人は若くて狂ってる。DDTは「文化系プロレス」を自称したりもするけれど、それだけではだめになる。観る者を背後から蝕むような逃げ場のないドラマが必要だ。舞台に上がったそのまなざしに真剣なものがなくては。梅田公太にはそれがあって、だからテレビ映えする。AbemaTV全面バックアップという推されかたも判る。
マイクアピールは巧くて素直。挑発ならばだれでもできるし、そこには虚勢や用意されたロジックが入ってくる。肉声から、離れてしまうことになる。ところが梅田公太は素直だから肉声を保ち、嘘臭くなりがちなプロレスをリアルなものにしてくれる。
社会には序列がある、と縦のせかいを理解しているところがおおきいのかもしれない。大先輩をあいてに食ってかかるようなことがあってもちゃんと成立するのはそこだ。DDTの選手はうえからしたまで無礼講なマインドが蔓延していてドラマがなくなってきている。


それにしても対戦相手の関本大介樋口和貞はでかくてつよい。
樋口和貞は放送席の机にあいてを叩きつけるという怪力と蛮行を繰りかえしており、MAOが狙われた。そこは避けたいMAOだったから、じぶんのほうから樋口と机を破壊したいと積極的に仕掛けたが、その攻撃を綺麗に受けたら樋口の「負ける画」が出来てしまう。樋口としては技を喰らわずMAOを潰すしかない。
MAOはここで頭を強打した。試合にもほとんど参加できず、梅田も単独善戦したが、敗退。
若手二人は負けたけれども、弱いという印象はのこさなかった。これはいい展開。
梅田公太はパートナーを変えて再度関口組に挑戦する。