大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

しあわせのかたち

百と卍 2 (on BLUEコミックス)
紗久楽さわ『百と卍 2 (on BLUEコミックス)』。物語を欠いた回が多いのに、読ませる。かるいネタのえらびかたが上手い。
こちらの知らないこと、それでいて調べたり、試したりしたくなるようなことを入れてくる。
固まってしまった現実のまえに置かれる未知。
そういう描きかただから「年下が年上に抱かれるのが衆道の習いだ」と科白されても「己(おのれ)の性質(タチ)ァ俺自身が決めら」なんて返せる人物がでてくる。
巻末、突然に高浜虚子の〈虹立ちて忽ち君の在る如し〉が凄い。