大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「狂犬」梅田公太

DDT LIVE! マジ卍』2018.6.12。七番勝負の第3戦、梅田公太が田中将斗に挑む。
梅田公太には姿勢だけでなく豊かな表情がある。それも、ベテランの安定した喜怒哀楽ではなくて、その場その場であらわれる瞬発的な、一回性の炎。
チャンス到来やってやるぜの表情も好いし、あいての技を食らうまえの、痛みに備えた顔も率直。
梅田公太は果敢であり、隙あらば先輩だろうと倒してやろう、いいところに打撃が入って先輩が立ち上がれなくなっちゃったらラッキー、番狂わせの勝ちなら勝ちでありがたく頂戴しますというかんじ。
梅田と田中ではあたえるダメージがちがう。耐久力も異なる。梅田を鼓舞するために、田中は技を受けるのだけど、田中がおもっている以上にするどいものがあっただろう。また、梅田のほうには田中の技を受けない、という大胆な若さがあって、田中将斗も優しい受け応えばかりはしていられない。最終的にはエゲツない打撃でフィニッシュ。

狂犬…! おまえがそう呼ばれる、所以。戦ってよう分かったわ。
まだ三戦目なんやろ? まだ四つ残っとる。今日のこと活かして、立ち向かっていけばよ、一本とれるとおもうよ。

田中将斗のこのメッセージはおおきい。プロレスのマイクパフォーマンスはときに予言となる。予言は成就されるためにある。

またさ、終わって、一回りも二回りもおおきくなったら、また、やろう。
おまえみたいな、強気なやつ、大好きや。