大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「他人に利用されたまま終わっちゃダメだ。きみは利用された。騙された。だったら、一撃喰らわしてやろうじゃないか」

マデイ アおばさんのドタバタNY事件簿 (字幕版) (Tyler Perry's Madea's Witness Protection)
2012年の映画『マディアおばさんのドタバタNY事件簿』(Tyler Perry's Madea's Witness Protection)。原題のまま、怪しい字幕のやつをアマゾンで観たがいつの間にかに邦題ついてた。VHSならぶレンタルビデオ店でみつけたら、迷わず借りるタイトルだ。
出演にユージン・レヴィ、デニス・リチャーズ。富裕層の年の差夫婦。
ユージン・レヴィ演じるジョージは、家族サービスができていない。子どもたちの祖母(ドリス・ロバーツ)はボケはじめている。
出社して、エレベータのなかで一人、鼻歌をうたっていると「やめたほうがいいですよ」とスピーカーから保安室の注意あり、ぎょっとするジョージ。コメディとして快調な出だし。出資金詐欺の首謀者として会社の罪のすべてを引っかぶることになり半狂乱、ユージン・レヴィの演技が序盤から素晴らしい。
デニス・リチャーズはいっしょになって動転したりしない。あくまでも美人である。ばめんは変わってマディアおばさん(タイラー・ペリー)。佳いリズムでここまで来る。
他人をばかにするのでなく、じぶんをばかにみせるのでもなく、登場人物たちの衝突。それを悲劇としないで笑いに変える。
白人の富裕層ジョージの家族をまるごとマディアのところで預かるという、異文化の衝突が避けられぬ設定が楽しい。大人たちはなんとかうまくやろうとするが、ジョージの祖母は自由、孫娘(ダニエル・キャンベル)は先妻の子だから義母や父への憎しみがあり、その感情はほかの者にもぶつけられる。
ホームコメディ。ハッピーエンドまでに料理や、キャッチボールなど。