大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

こわいサンタクロース

レア・エクスポーツ?囚われのサンタクロース?(字幕版)
フィンランドの映画にはおおむね生活がある。
経済と、貧しさ。それを強調するように家庭は不幸。
ダークファンタジー『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』(2010)。採掘をしていたらなにかがでてきた、というかそれこそが目的だった。現場ではそれを知らず。周辺住民もまさか、氷漬けされたサンタクロースを発見しようとしてるとはかんがえていなかった。
ただそこに巨大な外資があって、地元のひとびとはトナカイ猟でドカンと当てて一年の暮らしを成り立たせようとしていて。
主人公のおとこの子は、本を読んで、サンタクロースが邪悪な存在だと、知っている。


さいごは、サンタの手下の妖精たちに教育をほどこし、善良なサンタクロースとして世界中に輸出する。それがレア・エクスポーツということで、経済的なハッピーエンドにもなる。
クライマックスでおとこの子がいきなり勇敢になるなどの、唐突なところはむしろケストナーのような児童文学性を見いだしたい。