大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

舞台にも。俳優がたくさんたくさん乗っていた日を思いだしつつせむし男。

演劇実験室◎万有引力青森県のせむし男』観る。琵琶、川嶋信子。二十五絃箏、本間貴士。上演時間1時間15分。

寺山修司の、探偵小説ごのみ。独白と、噂話ではじまるので、人間と人間がぶつかり合うドラマは中盤以降。

老いたる花嫁・大正マツに高田恵篤、女学生に森ようこ、母恋のせむし男・松吉には三俣遥河。

三俣遥河の懸命で訥々としたところが松吉らしくて好かった。万有引力は不穏で凶凶しい俳優と、それと真っ向からぶつかるような「新人」が共存する。その立ち位置がうまく効いていた。

松吉の衣装にはホラーゲーム『DBD』のブライトを連想。舞台で二役、三役演じるなかで松吉がいちばん重要なのに顔を隠した衣装だったのはおもしろい。それによって老いたる花嫁マツの物語もくっきり浮かび上がった。

三俣は三好華武人とシンメ。ほかに飛永聖と今村博。小林桂太、伊野尾理枝、木下瑞穂、山田桜子、内山日奈加。

美少年役の百音も印象にのこった。