大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「ミステリーじゃなくてラブコメかな? と錯覚します(笑)」  神宮寺勇太

TVLIFE首都圏版 2021年 8/6 号 [雑誌]

インパクトある表紙だった。撮ったのは田中和子(CAPS)。伊野尾慧と神宮寺勇太が連続ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』。

個体差としての「かわいい」が身につくのは三十路のころかもしれない。磨きをかけた伊野尾慧が凄く、ドラマのなかで助演として輝くだろう神宮寺勇太にもワクワクする。

神宮寺勇太のしゃべりは実直だ。「ものすごい孤独を抱えていたということが回を重ねるに連れて伝わったらいい」し、「高槻先生と出会ったことで明るくなっていく尚哉の変化も表現できればいいなとも考えました」。

果たしてそんなお芝居が自分にできるのかずっと不安だったんですけど、クランクインしたらすぐに不安はなくなりました。監督をはじめ、いろんな方のサポートもあり、その時々の尚哉の気持ちも少しずつ分かってきています。

伊野尾慧はトークをドラマの役に寄せていき、先輩らしいリード。「聞いた? ストイックなんて言われたの初めてだよ! 僕はこんな神宮寺君がかわいくてしょうがないよ!」

 

「僕が何げないことを言うだけで、『頭がいいんですね』って褒めてくれるんですよ? Hey! Say! JUMP じゃ誰も褒めてなんかくれないのに」

 

伊野尾は作品の読み解きもしっかりしている。

「怪異現象や都市伝説を、民俗学的に『こういうことだよね』と解釈して終わりにするのではなく、このお話の中には怪異が本当に存在しているんです。そこがこの作品の、フィクションとしての個性であり、面白さだと思います」