大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

アルゼンチンホラー

テリファイド(字幕版)

デミアン・ラグナ監督『テリファイド』(2017)。

屋内。血まみれの女性、被疑者にされる男性パートナーという序盤はウェス・クレイヴンの『エルム街の悪夢』(1984)を想い起こさせてくれた。『壁の中に誰かがいる』とか。建て付けの良くない家が恐いものを呼びこむことの怖さ。

死生観がラテンアメリカ。子どもの死体が家に帰ってきて、ごはんを食べていたという。観客が目にすることができるのは、うごくけはいのない死体。伝聞が生ま生ましく一人歩きするところは小説を読んでいるよう。そして事実が投げだされる。

事実であれば停滞しているわけにもいかず、時間に背中を押されるかたちで退路を断たれる。となれば怪異の思う壺。