大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

やんちゃなくろねこ、風をつくる。

映画版くろねこルーシー

『くろねこルーシー』(2012)。映画版は、テレビドラマの前日譚。陽の父・賢を主人公にしたメルヘン(猫はしゃべらない)。

迷信を信じ過ぎるために占い師として大成できない鴨志田賢(塚地武雅)。隣のブースの同業者(濱田マリ)にキャラを立てろと助言されたり、黒猫をめぐって男(住田隆)とモメたり。

キャストはサコイ、峯村リエ直江喜一佐戸井けん太生瀬勝久大政絢安めぐみつみきみほなど派手過ぎないのでワクワクできる。冒頭、墓参の山本耕史京野ことみはテレビドラマで主演だった。子役の村山謙太は少年期の大人しい、物分かりの良さをきれいに表す。

 

賢のまわりの「大人」たちはシビアである。皆、リアリスト。そのなかにあって賢はふしぎとうまく行きはじめる。にがてだった黒猫と暮らすようになってから。

こういう、努力や才能と無縁なのにミラクルな話に弱い。なぜかハッピーエンドが待っている。鴨志田賢の優しさと、かつて訪れたひらめき(霊感。降りてきた)のためかもしれない。そのことが語られるのは終盤だ。

監督、亀井亨。脚本、永森裕二