『美しい星』観る。吉田大八監督。
騙されやすい一家。苦境にあるから騙されたがっているのかも。
ミスコンとか、政治とか、バンドマンとか、マルチ商法とか、気象予報士とか、自転車メッセンジャーといった一般人の神経を逆撫でするものばかり。これが監督のかんがえる現代なのかもしれないが、どれも奇妙に清潔にえがかれていて。
省略の仕方、冒険の感度に映画的なものがない。リピート前提というか。炎上回避というか。
リリー・フランキーにゲロ吐かせたり尻ださせたりするその勇気を、なぜ亀梨和也に用いなかったか。同様に、橋本愛も中嶋朋子も劇中五感をうばわれている。