大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

作間龍斗「『これをやって』と言われたことを好きになれることは僕の特技の一つで、嫌いなものもないんです」

『anan (アンアン)2018/07/04 No.2108[にゃんこ?LOVE]』、「ジャニーズJr.チャンネル」に合わせたグループ紹介企画のトリはHiHi Jets。 HiHi Jetsは、そやゆととして猪狩蒼弥と高橋優斗が互いの個性を生かしている。井上瑞稀と橋本涼は目ざすところがはっき…

〈クリスマスが来た〉

オトクニ『広告会社、男子寮のおかずくん(2) (クロフネコミックス)』。貴族的なところがなくてイマドキ。ひとはだいたいガヤである。 ゲストで登場するオネエキャラをいかついながらも清潔感ある美人に描いているのもイイとおもった。 営業とマーケの対立、…

「あたま わかる からだ わからない ごめんなさい」

原作・木原音瀬、漫画・羅川真里茂『吸血鬼と愉快な仲間たち 2 (花とゆめCOMICS)』。 アルベルトは若くして吸血鬼となり、孤立して、未熟な心のまま異郷の地にいる。このかなしさに胸を衝かれる。 暁(あきら)が優しい 痛い時 背中ずっと撫でてくれたし だ…

猪狩「いいね、お説教されてる気分というか。いい意味で。いいお説教されている」  松也「ぜんぜんよくないだろ!」

今回は、尾上松也による『裸の少年』。老舗のシチュー専門店。褐色のシチューをごはんにかけてたべて猪狩蒼弥が「あ、おいしい! めちゃめくちゃおいしい! これね、最高級のおかゆっす!」。 高橋優斗が「おかゆじゃねえよ! おまえマジ怒られるぞ、そろそ…

〈男は何故こんなに女を苦しめるのか〉

田中澄江『愛に生きる―旧約聖書の女たち (光文社文庫)』、「あとがき」に。 子供の頃から、私は、親戚や知り合いのおじさん、おばさんから、昔の話を聞くのが好きであった。 今はこんな風に生きているけれど、昔のひとはどんな生き方をしていたのかしらとよ…

〈三十年も前に読んだときに、ははァ、西欧の作家たちは、この書物とキャッチボールをしていたんだな、という印象が今も頭に残っているのです〉

1984年から1986年にかけて連載された「はずれ者の旧約聖書」が文庫となって『私の旧約聖書 (中公文庫)』。 色川武大の、丸腰で挑むような文章がスリリングなときと、もの足りないときと。 この書きかたには真剣勝負の怖さがあると用心しつつ。 どんな戦争で…

かわいいマンガ2

オトクニ『広告会社、男子寮のおかずくん (クロフネコミックス)』。 舞台は広告代理店。関西弁だがギャグ100連発というのでもなく弱気なところがある西尾和(おかずくん)の家に週末あつまる同僚の東良、北、南郷。それぞれごはんの担当があって、おかず、汁…

かわいいマンガ1

原作、木原音瀬。羅川真里茂によるコミカライズ『吸血鬼と愉快な仲間たち 1 (花とゆめCOMICS)』。 コミカルで、テンポも良くて、ときどきせつない。 全裸になったり蝙蝠になったり。自身のすがたをコントロールできない中途半端な吸血鬼アルベルトが異郷日本…

作戦変更作間くん。臨機応変作間くん。

『ファッションリサイクル たんぽぽハウス 高田馬場店』というジャニーズらしくないロケーションがイイ。そういうばしょで、千円以下で、私服のダサさが致命的な高橋優斗を作間、猪狩がコーディネートする……。 いかにも大ヤケドしそうな企画で、だけど作間龍…

「遅刻はするな。挨拶はせよ」

新生『裸の少年』、第2回目を観る。 石原良純が田園調布周辺のお店を紹介。鰻の「八沢川」、鮨「船八」、中国料理「鎮海楼」、イタリアン「イルピアット カチャトラ」とどれも地元感、愛用感。 佐藤龍我のコメントが印象にのこった。 大トロを食べて「美味し…

「狂犬」梅田公太

『DDT LIVE! マジ卍』2018.6.12。七番勝負の第3戦、梅田公太が田中将斗に挑む。 梅田公太には姿勢だけでなく豊かな表情がある。それも、ベテランの安定した喜怒哀楽ではなくて、その場その場であらわれる瞬発的な、一回性の炎。 チャンス到来やってやるぜの…

〈ご紹介の軸足は観光地のおトナリ。/ちょっとおトナリに足を延ばすだけで、/そこには誰かの日常があり、/穏やかな風景が待っていたりします〉

季刊誌としてスタートした『OZ TRIP 2018年 7月号 No.1 夏のひとり旅 (オズトリップ)』。今回のテーマは「夏のひとり旅」。 「カメラを持って旅に出よう『あの町、この町、絵になる町』」は好企画。カメラマン村上未知による、奥多摩。 近場ではあるけれど見…

部屋、オフ、ともだち。

『Ray(レイ) 2018年 01月号』、Hey! Say! JUMP。一問一答に、個性がでる。 寝るときの格好は? 山田涼介「寝るときは青×白のストライプのパジャマ。部屋ではずっとパジャマで過ごしてるよ」 知念侑李「パンいちです。オールシーズン、全然イケます(笑)。帰…

「飾らない、気取らない、偽らない」(山田涼介)

『MORE(モア)2018年1月号』。Hey! Say! JUMP。 「JUMPでそろうと、どんな顔?」に知念侑李が〈アイドル界のセレクトショップ〉。言い得て妙。多士済済。 であればこそ〈一般人の強い味方〉(山田涼介)や〈近所の幼なじみ〉(有岡大貴)といった親密さが生ま…

しあわせのかたち

紗久楽さわ『百と卍 2 (on BLUEコミックス)』。物語を欠いた回が多いのに、読ませる。かるいネタのえらびかたが上手い。 こちらの知らないこと、それでいて調べたり、試したりしたくなるようなことを入れてくる。 固まってしまった現実のまえに置かれる未知…

「女の着物は きれいだなァ…」

漫画版『しゃばけ』アンソロジーで知った紗久楽さわ。BL『百と卍 (onBLUEコミックス)』、しっかり江戸の風俗で、楽しい。 同性愛にあこがれて、衆道として文化的にみとめられていたのが江戸時代、だからテーマにえらびましたというのじゃない。紗久楽さわが…

チョウ・ユンファの愛嬌に、平野紫耀をみる。

『誰かがあなたを愛してる』(1987)。 演劇の勉強のためにニューヨークへやってきたジェニファー(チェリー・チェン)は、さきに渡米していた恋人ビンセント(ダニー・チャン。1958‐1993)がほかの女性と仲良くなっているのを知る。 ジェニファーは遠縁のサ…

「わたしの好きなひとは、なんだか暗いかんじなの。でもね、おとこのひとは明るいよりも、なにか抱えているほうが、魅力的だったりするから」

『知らない、ふたり』。2016年の映画で、おとこの子がサコッシュ下げてるのか、凄いな……とスタイリストまでチェック。男性キャストはK-POPアイドル・NU'EST(ニューイースト)のレン、ミンヒョン、JR。女性は青柳文子、韓英恵、木南晴夏。 とても清潔な映画…

「きみに会えてよかった。」

こうしてまた徐々に時間をかけて、俺はもとの堕落した生活にもどっていった。 マロ「好きすぎてやばいから結婚するんすよね?」 蝶子「マロはコドモだねえ!」 『おっさんずラブ』、最終話。 脚本家・徳尾浩司がBL脳じゃないから書けたところ、いっぱい。上…

〈都市の隙間に生息する雑目ショーバイである。通りすがりの人が、冗談やオフザケで賽銭を投じ、ほんの少しの真面目や本気で、一縷の望みを託す。イワシとは、保証書なしの、シアワセのバラ売り、チープな幸せ屋なのである〉

事物を描写するのでなく、自身の文を装飾する昭和軽薄体の流れを汲む饒舌、戯作の語り口ゆえ読み通すのが大変だが、初回と後半はまじめでおもしろい。杉浦日向子『新装版 東京イワシ頭 (講談社文庫)』。 イワシの頭も信心から。東京に跋扈するいかがわしい流…