大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

〈男は、本能の動物であると同時に、すごく世間とか常識とか大切にする生き物でもあるらしい〉

森村桂『桂のブライダル講座 (光文社文庫)』。 男って単純なのだけれど、落とし穴がひとつあるのに、私は気がつかなかった。 「いいよ、いいよ」 というのが、男の場合は、 「困るよ」 の場合が、いくらでもあること。女の場合の、 「いやよ」 は、いいわよ…

〈執念深いのと、時間の観念が無いのは、生き物屋のトレードマークである〉

生物映画についてのエッセイ、畑正憲『もの言わぬスターたち (中公文庫 A 24)』。〈好きなことをして毎月お金を貰えることが、ぼくには新鮮な驚きであり感動であった。 大学院の頃はひどかった。完全な無給生活。アルバイトだけが頼りだった。生活費をギリギ…

「う」は美しいの「う」

月刊 ザテレビジョン首都圏版 2016年 08月号 [雑誌]作者: KADOKAWA出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2016/06/24メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見るコンビニで表紙を見たときに「う」とおもうも立ち読みの痕あるものしかみつけられず…

残酷描写があるものの、多少の知識と想像力を要する

2015年の映画『フッテージ デス・スパイラル』(原題『Sinister 2』)。スーパーナチュラルな怪異を執拗に描写するわけでなく、因果も希薄で、ホラーとしてはイマイチ。心霊や地霊とは完全に別件で家庭内暴力があるためかもしれない。登場人物たちの怒りや憎…

「生きていればアイスクリームが食べられるし、スムージーも飲めるし」

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』観た。ぼろぼろ泣いた。 脚本家の円熟もあるし、キャストが佳い。変わったひとを茶化すようなところがすくなかった。 初恋の成就。 キャストもストーリーも大して知らぬまま、いまどきの日本映画とクドカンドラマを好きな…

(スウィートホーム)

フリーゲームを原作とする映画『青鬼』(2014)。死体遺棄とか、クスリといった若者の非行とホラーを掛け合わせているのだけれど、やや煩雑。 出演は入山杏奈、須賀健太、陣内将、聖也(元木聖也)、尾関陸、古畑星夏。

白い道

『女性自身 2016年 7/5 号 [雑誌]』、表紙に中島裕翔「僕の休息」。きれい。かわいい。 「毎朝早く起きて、スーツを着て、満員電車に乗って、会社に着いたら仕事がたくさんあって。僕には会社員はできなさそう。だからいまここにいるんだと思うし」 こんどの…

2013年。29分。『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』、流星涼のキョウリュウレッドはどんなだったけとおもいたち。

海に浮かぶシーンはありきたりだがかなしくて好かった

『I AM ICHIHASHI 逮捕されるまで』(2013)。監督、主演ディーン・フジオカ。このひとは美や幻があまりわからないのかもしれない。 物語や妄執がみえてこないし、笑えない。

兄をめぐる

田口ランディ原作『コンセント』。2002年の映画。監督、中原俊。流石。 摩擦をのがれるための術というのはえぐいものだけれども、えぐいものをえぐいままにえがいても商品価値は生まれない。ひとを喰ったあけすけさにより笑える映画となっている。主演は市川…

「行くとこネェッす」

「あの韓国語、なんて言うの?」 「ウンヌンオルグル? ……笑顔。言い聞かせてたんだよ」

玉子そぼろと鶏そぼろ

『ガチバン アルティメット』、2011年。主演は窪田正孝と、シリーズ初期に活躍した佐野和真。舞台は関東中央少年院。 「手術痕、根性焼、入墨──確認終了」窪田正孝演じる黒永勇人のパンイチ身体検査に戦慄く。 孤高のにんげんがどこにほうりこまれたらおもし…

いつまでも甘いこと。

幻冬舎のゴルフ雑誌『GREEN GORA [グリーン・ゴーラ]Vol.2 by YOUNG GOETHE[雑誌]:GOETHE[ゲーテ]2016年5月号増刊』、遅ればせながら知る。表紙は三浦翔平。かわいい。 「ゴルフ歴が短い僕は、おじさんに“ゴルフは人生だ”って語られても、実はよくわから…

ケニー・オメガ「竹下のプロレスはアスリートのプロレスで、そこはDDTのプロレスと違うから嫌になるときもあるかもしれないけど、真っすぐ自分のプロレスを貫け」

『週刊プロレス 2016年 6/22 号 [雑誌]』、佳い表紙。竹下幸之介、1995年生。 陸上競技で一番を取ったときというのは、とにかくガムシャラに一生懸命に頑張って、日頃の練習からとことん追い込んで試合で結果を出して嬉しいという感じでしたけど、プロレスは…

今年初めての、茅ヶ崎。

「牛鍋しようよ」──牛丼のうえをみんなで鍋にあける。

量産されているガチバンシリーズ、窪田正孝主演から観始める。『ガチバンMAX2』、舞台は移って新宿・歌舞伎町。冒頭、ホストとの喧嘩がバッティングセンターなのが歌舞伎町の匂いして胸に響き濡れ、明けて朝の勇人(窪田正孝)の畳のうえのパンイチ、よっち…

「おめえだけだぞ、なんもやってねえバカは!」「バカだからヤンキーなんだろうが!」

窪田正孝を観たい、というところから入ったら、冗談と暴力の匙加減が好い。ロケーションもリアルとウソが半半で、無駄がない。『ガチバンMAX』。脚本イケタニマサオ。監督元木隆史。2010年。 舞台は渋谷。学校をでてもシゴトする発想のない黒永勇人(窪田正…