大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

〈迷うた道でそのまま泊る〉

大駱駝艦 天賦典式『のたれ○』観る。 集団で踊る。ソロとちがったユーモアが生まれる。『のたれ○』は種田山頭火の生涯を追った。 開演時間になると、客席通路に行乞の山頭火が現れた。それも五人。経を唱え、観客に銭をねだる。あちらこちらで。山頭火の厚か…

「眩しいなあ。夏の青い空がワチには眩しい」

『相対的浮世絵』観る。脚本・土田英生。初演は2004年。 2010年に再演。そして今回の2019年。 中年期を迎えた同窓の男二人のもとに、高校時代に亡くした旧友と、弟が現れるようになる。おばけとか幽霊というふうに呼ばれるのはいやがるが、どうやらそういう…

険しい若者の顔はなく、あどけない。幼時をのこしたまなざしが愛しい。 『アンアン』2019.11.20、岸優太。「正直、『アンアン』の表紙は、30代くらいに決めたいと思っていたので、“まだ、色気発展途上の今でいいの?”と驚きました」にはじまって、でてくるこ…

伸縮自在の人食い虎

先行くものを想うから、虚構は生まれる。オマージュと奇想。 ITOプロジェクトによる「糸あやつり人形芝居『高丘親王航海記』」を観た。原作は澁澤龍彦の小説。脚本・演出、天野天街。 おかしな話である。澁澤龍彦がおかしいのか、天野天街がおかしいのか、人…