大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「安全というものは存在しない。人生は危険に満ちた冒険か、まったくの無。」  ヘレン・ケラー

2014年の映画『テスター・ルーム』、原題はThe Quiet Ones。 ティーンが登場するホラーというよりも、青春期におけるホラー。舞台は1974年、オックスフォード大学の研究室。なかなか好い。オカルト系の映画は設定のどこかに時代的な古さが要る。70年代。古さ…

小骨のないホラー

『REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』(2011)観る。監督、ジョン・ポーグ。 スパニッシュ・ホラーの本家『REC』とは異なる進化。舞台は旅客機、ターミナル。スティーヴン・スピルバーグ×トム・ハンクスの『ターミナル』(2004)を連想できる…

ホラー映画を嫌いな子と観れて良かった。

『REC:レック/クアランティン』(2008)。忠実なリメイク。ごはんをたべながらみんなで観て、原作のスパニッシュ・ホラーだけ知っている連中が、怖い映画の初心者に一所懸命続編の話をしたものの、明けて観た『ターミナルの惨劇』はまるでちがった展開をみせ…

ピストがストーリーを呑むことなく終わる

『プレミアム・ラッシュ』、2012年の映画。主演ジョゼフ・ゴードン=レヴィット。監督デヴィッド・コープ。 自転車便、メッセンジャーという「お仕事」を扱っているのが取柄だけれども、想像力や魅力を欠いた展開。 これを褒めるひとは自転車が好き。そしてそ…

「パパを見ろ。勉強しなかったから、こんな……」

「貧乏でもケンカはするな」 「親を出し抜けるほどオマエは賢くない」

時代。時間。時空。

『読楽 2014年 09月号 [雑誌]』。 鼎談、羽生善治×萱野稔人×田中章義「この国の転換点『1970年』に生まれて」 羽生 短歌の世界もそうでしょうけれど、本当にこれでいいのかという思いは常にあるんですよ。将棋のことを考えているとあっという間に時間が過ぎ…

「私の宗派は臨済宗ですが、ライバルは仏教でもキリスト教イスラム教でもなくて『無関心』なんです」  松山大耕

『読楽 2014年 08月号 [雑誌]』、松山大耕と立川志の輔の対談「伝統がもたらす現代の『安心』」。 松山大耕、「私は伝統産業に携わっている方々とお話しすることが多いんですけれど、みなさん異口同音に『伝統というのは何もしなくてもいいってことではない…

チャムスとグリップスワニーと。

『fam Spring Issue 2016 (三才ムックvol.863)』。付録の、レザースキレットハンドルカバーが欲しくて。 ちいさなスキレットにハマッている。6インチ、あるいは6.5インチの。 〈ニトスキ、ロッジなど5〜12inchまで対応する本革製カバー!〉の惹句が好い。 特…

「自分が心地よいと感じた誰かの言葉に、導かれるように自分の行動を決めるんだ」  萩本欽一(『週刊文春』2016.2.4「欽ちゃんのボケないキャンパス珍道中」)

電子書籍で好き勝手にアンダーラインを引くようになって、文字を追うときの感覚が変わった。 どこまでも断片でいい。名文として完成する必要はない。 ただ切断面がならんでいく。それが理想。 古い「週刊文春」整理。2016.2.18、「私の読書日記」で穂村弘が…

ミ・ピアーチェ(好きです。気に入りました)

岩田デノーラ砂和子『おしゃべりのイタリア語』、おしえてもらって読んでる。このばめんではこんな会話、という想定問答。だからなるほど重複はあり、だけど含意はその都度一寸ずつちがってくる。 あるいは、「あらまあ!」にも Ma dai! や Ma va! や Macché…