大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

みんな!喬太郎だよ!

深夜寄席に行く。高座に上がったのは柳家花飛、春風亭一蔵、三遊亭歌太郎、鈴々舎馬るこ。 柳家花飛(かっとび)、「ぞろぞろ」。「ぞろぞろ」というのはお稲荷さまの御利益で、一足しかない売りものの草鞋が売れるたびにぞろぞろ、ぞろぞろと天井から降りて…

せかいやひとを記号的にあつかわず、記号的にふるまうことを笑っている。(少女がカメラを向けると大人たち皆「むかし俳優を目ざしていて」とシェイクスピアの科白を暗唱しはじめるところとか)

M・ナイト・シャマラン監督『ヴィジット』観る。正調の恐怖にはネタバレとなるような秘密がつきもので、『ヴィジット』も要約しづらい。ネタバレ厳禁の作品というのは時を経て語られることを待つものでもあり、五年、十年くらいではビクともしない強度が要る…

「強くなってどうするの?」「プロになりたいからですよ!!」「誰も君たちがプロになることなんか望んでないのに?」

棋譜監修・橋本崇載八段、トウテムポールの将棋マンガ『或るアホウの一生 1 (ビッグコミックス)』。主人公は高校生。奨励会の三段。 「今、プロ棋士になりたいと思ってる子は奨励会員だけでも150人くらい。その中でプロ手前の三段の子は40人くらいいる。6級…

ケンコバに「世界観強すぎる」と郄木

高木雄也と伊野尾慧がならんでいるのを見るのが好き。『リトルトーキョーライフ』。中島裕翔がすこやかで、くつろいでいるのも好い。

すべての季節

SHINee『Sing Your Song』。歌詞が佳い。ふしぎな優しさに満ちている。作詞、いしわたり淳治。 〈愛だけは 誰かと分けるほどに ほらもっともっと 大きくなってゆく〉 〈誰かが 指差して 僕らの愛 笑ったって 大丈夫 怖がらないで〉── こういう歌詞とは、いつ…

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』観る。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。 暗殺のための時限爆弾設置。国境を越えて逃走しようとしたところを逮捕、拘留中に爆発の音を聞く。しかし……。 何度も回想場面を挟んで進む物語は、構成としてはいかにも単純だけれど…

泣くことをわすれて生きているのは、生まれてきたことをわすれているのとおんなじだ。

古田新太「酔っ払いは絶対遅刻してはいけない」

『KinKi Kidsのブンブブーン!』、舞台は上野、ゲストは古田新太。 昼飲みの店の選定、、堂本剛が「関西弁で『きちゃないトコ』」。 堂本剛の溌溂とした眼がかわいい。 古田新太が杉本哲太をおもいだし、杉本を「神奈川のロックンローラー」、自身を「神戸の…

〈小説を書くという作業は、一つにはデリカシイのなさへの告発であるから、あえて、暴力男をにくみきらうと揚言せずにはいられない〉

田辺聖子『女の長風呂(2)』。〈人間、四十のゾロ目をすぎてみれば、人生に「怪しげなふるまい」なんてあるはずがないと、と思うようになった〉 私の場合、小説を書くとき、ある情趣が湧いて男を描く。それは、ほんの些細なことを、男にもらって、感興を起…

藤元敬二。ワスレナグサ

『週刊金曜日 2015年 10/16 号 [雑誌]』。おおきく舵を切らざるを得ない政治の話には近づかないが、写真家・藤元敬二の記事を読むために買った。 東アフリカのセクシュアルマイノリティを撮る「ワスレナグサ」というプロジェクト。その報告は、藤元敬二の近…

〈女は、縁が切れる前に修羅場を演じつくす。切れたあとで、つなごうとしてわるあがきしない〉  田辺聖子

男の話をきいていると、彼らはそれまでの人生で、たいてい一つ二つのまがり角というか、ムスビ目のコブをもっている。戦中派だと、たとえば、敗戦のショックとか、学生運動の挫折、なんてことをいう。 しかし女には、そんなものがない。 田辺聖子『女の長風…

百合も薔薇も知らない男子が百合を見て薔薇に気づくということもある。

明るくヤンチャな真嶋と、まじめでぼっちの園木。どちらも、身のまわりのだれかを当てはめることができる。二人のなかに、何人もの知人。 たなと『あちらこちらぼくら (ビッグコミックススペシャル)』。真嶋がぐいぐい入ってくる。園木が戸惑う。これが、BL…

(あぁ……矢野さんの生活音が聞こえるって幸せ…!!) シャワーの音をしっとりと盗み聴き

「矢野さんお休みって何日ぐらいですか? すぐにまた大阪行くんですか 矢野さんオレ何度もメールも電話もしたのに…どうしてお返事くれなかったんですか? 忙しいんですか 矢野さん大阪ではどこに住んでるんです? 次のお休みとかわかります? 今後の予定とか…

獣とは、派手なものそして目に立たぬもの。

2PMの新曲『HIGHER』。メンバーそれぞれのジャケットをチラ見したとき、シックとカラフル、その混在が凄かった。

表題作。それと「ヤングアンドラブリー」

俺の気になる奴は その頃 既にほぼ 「あっち側」にいたんだけど! この「あっち側」というのはゲイとかBLとかを指すのではない。十五歳。チーマー、愚連隊、不良といった「あっち側」。 ロミオとジュリエットのように家と家、家と個人が対立する必要はない…

くるしみながらねむり、回復をはかる。

楽しみにしていた夜の約束のまえに、急にランチの予定が入って、それが押して、合流して。 いやだったなあ。

「いーんだよ、身内に手ェあげられてんだぞ」「絶対きっかけ待ちしてましたよね…」「ア?」「なんでもないです…」

はらだ『よるとあさの歌 (バンブーコミックス Qpaコレクション)』。絶品。絶句。 はじまりは、尾崎南を想わせるような潜在的好意と好意のぶつかりあい。ところがそれは物語の長編性と主演がだれかを伝えるためのもので、「ヨル」のまえに現れた兄妹は一旦退…