大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

生きるということが拡散にあるとするならば、カメレオンは生きていない。

『EYESCREAM(アイスクリーム) 2016年 04 月号』、表紙は浅野忠信、荒木経惟。浅野、「僕みたいな俳優にとってはすごくやりやすいです。他のカメラマンの方は指示があっても、それはただ見た目を切り取りたいだけの場合が多いので。そうではなくて、そこにい…

〈その場にいなくても、一瞬一瞬が愛おしいと思える作品を、私は心をこめて選びました〉

中村のん『70’HARAJUKU (小学館SJ・MOOK)』。〈2014年11月に行ったイベント、“中村のんプレゼンツ『70’s 原風景 原宿』”で展示した作品に、さらに写真家たちに探し出してもらった新たな写真を加えたものです。 写真家たちの何人かは、私の20代からの仕事仲間…

「落語協会 真打昇進襲名披露興行」  鈴本演芸場

17:20から21:10。しっかり聴いた。3月26日のトリは真打昇進の林家彦丸。 古今亭志ん吉、「無精床」。一寸びっくり。そんなにめでたい噺とはおもえないから。 つづいて太神楽曲芸、翁家小楽、翁家和助。太神楽、好きだ。めでたいことを、する。そういうかたち…

「にんげんなんて所詮ぬるぬるですよ」

『ハッシュ!』、2001年の映画。2001年の高橋和也と田辺誠一がゲイのカップルを演じる。監督、橋口亮輔。にんげんの短所が真ッ先にでてくるような描きかた。これをやると登場人物を多面的にえがくのに時間がかかる。 行きずりのセックスを厭わないような、即…

「寒いね。きょうも寒いね」  伊野尾慧

『さよならセンセーション(初回限定盤)(DVD+CD)』。Hey! Say! JUMPのコンサートDVDを開けてもいないのに、せんせーションズの「さよならセンセーション」のビデオクリップずっと見てる。 なにもかも美しくてどこから手をつけていいのかわからない。戦闘中の…

「知らないことが問題なのではない。知っていると思い込んでいることが問題なんだ」  マーク・トゥウェイン

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』観る。スティーブ・カレル、クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット。ブラッド・ピットを神輿に担いだ組にはフィン・ウィットロック、ジョン・マガロ。 リーマン・ショックを知っているから、少…

「お前だけじゃない。『戦い』は誰にでもある」

『ネバー・バックダウン』。出演はショーン・ファリス、カム・ジガンデイ(キャム・ギガンデット)、エヴァン・ピーターズ、アンバー・ハード。ジャイモン・フンスー。ワイアット・スミスほか。 2008年の映画。怒りを抱えた若者が、弟のための転居を機にアメ…

「八木さんとコスト 両方を納得させるにはこれしか方法ありません」

天堂きりん『きみが心に棲みついたS 2 (フィールコミックスFCswing)』。「不純な動機でもいいんじゃない?」という、大人で公平な立場からのアドバイス。それが偏ったヒロインに誤りなく伝わるかどうか。 大人で公平な吉崎は、善悪にこだわることなく理解…

ひととの関係なんて、頑張らなくてもいいのかもしれない。時代が変わっても、道具が進化しても、街なかで泣きじゃくってしゃがみこんで「捨てないで」捨てないで、なんでもしますと電話しているのを見たりする。 他人と、異なる価値観とつきあっていく努力を…

着たい着ぐるみを聞かれて有岡「アルマーニのスーツ」

『いただきハイジャンプ』。子どもが苦手な食べものを克服できるようにと、ピーマンの妖精(八乙女光)、バナナの妖精(薮宏太)あらわる。 バナナの妖精のあたまが剥けるのがすごい笑えて、スタジオの中島裕翔が爆笑していたのが好かった。

「悪魔とは呼ばれたくない。魔術師と呼ばれたい」

三部作の決着、『アーサーとふたつの世界の決戦』(2010)。先ず狂っている。そして速度がでている。監督リュック・ベッソン。 丸まったダンゴムシのおなかにくるまれての激走をはじめ、疾走、滑走のばめんは多い。途中「どんな生き物にも『役目』がある。自…

上からの歪み。下からの歪み。

リュック・ベッソン監督、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(2009)。アトラクションとしての統一感がある。その一貫性は、あたまのおかしさ。自然という、愛でるだけでは経済的に何の役にも立たないものにこだわる。冒頭、ちいさな妖精たちが果実をあ…

祝祭性。ミュージシャン

『アーサーとミニモイの不思議な国』、2006年の映画。冒頭は完璧。不在の祖父が家族を紹介。演出と、フレディ・ハイモアの空気によってはっきりと少年の性格や困難がかたちになる。 そこから子供向けというのか普遍性をもとめてなのか性急にいろいろなばめん…

『プロメテウス』(2012)、「誰でも親の死を望むものではありませんか?」のセリフにぎくりとする。

亀たち

『anan (アンアン) 2016/03/9号』。KAT-TUN「10年の軌跡、そして今日からの一歩。」。どの写真も凄い。 被写体の笑顔。それをもとめるのもフィクションだけれど、真に迫ったところを見たいとおもうのも、受け手の業だし、醍醐味だ。 不幸が見たいわけではな…

「言われてみると確かに彫ってますね」(萩尾)

『浦沢直樹の漫勉』、萩尾望都。「問題に直面している大人が面白い」 萩尾望都の転機は、手塚治虫の『新選組』を読んだこと。親友を斬らねばならなくなった懊悩の一コマ。科白はたった二行だったが夜ごと萩尾のあたまのなかに科白が、ドラマが増えていく。 …

ひとつひとつ可能にしていく。ひとがそのように積みあげているとおもわなければ罪の意識が生まれるだろう。神や呪いに頼るだろう。けれども罪の意識の及ばぬところであんがいひとは生きているもの。 『オデッセイ』観た。長編の印象だが、だれない。展開に流…

「おでんのたまご、エッグいほど美味しい」

『いただきハイジャンプ』。八乙女光、有岡大貴、高木雄也。高木雄也気持のいいイイ男で見ているだけでくらくらする。まともな感覚をまともにだすという、ジャニーズとしてはぎりぎりのまともさが好い。堅苦しくはない。なんでも受け容れるふうな。 かなしみ…

「屈み女に反り男」

『吉祥寺寄席』「祝10年! 昔懐かしい飴細工と落語で春をお迎え!」行く。 開口一番に春風亭一猿。つづいて今春に真打昇進の林家彦丸。水木貴広による飴細工の実演(おみやげ付き!)、仲入あって立川龍志。 狂気がなければ野蛮さを、野蛮さがなければ怒りを…

この映画でも透明人間は性的。プールで水着を脱がされて「つめたくてちぢんだだけ」と言ったり、お尻の手入れをしていたり。

秘密を守ろうとする者、秘密を暴こうとする者。庇護者よりも行動力があって、経験を獲得することのできる若者。キャラクターの相関図完璧。 『モンスター・ホテル』(2012)、なめらかで情報量多くて、単なる反復でなく発見のための再視聴を欲望させるアニメ…