大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

〈男も女も生きるというのは大変なことなのだ〉  田辺聖子「お茶が熱くてのめません」

観たことないのに映画の印象がつよくて、映画の公開時期にちかい短編集かとおもっていたら単行本1985年。田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)』。 ずいぶん昔のようだけど、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』を田辺聖子が書いてから『ジョ…

朝、車輪をもってきてもらう。

出前の鰻重を食べる。 夜までもどってこないだろうとおもっていた子が朝帰りで、泡食いつつも共に寝て、来客の時間の間際まで何もしなかったのだった。それでも鰻は来た。 友人も来た。

新大久保にいた。

エルオーエル

無音でも目を惹くMV。lolの『fire!』。繰りかえし観ると笑顔が多いのに気づく。つめたいだけではない。ガーリーなところもある。 佐藤友祐にやられる。その緊張と躍動と。小宮山直人ともども手指が美しい。

村上虹郎、チキンかれー

ワンテーマという括りではなく、改めて雑多なものとして雑誌を眺めなおすと盛りだくさんに詰めこまれている。分業が徹底されたこともあるだろう。出版社ごとの得意分野で貫くようにもなったためでもあろう。めくっていっておもしろい。 『Men's NONNO(メンズ…

〈恐怖のアトラクション化を成立させている絶対的な条件とは何だろう?/それは、「信頼」である〉

人は怖いものを見ると、それを避けようとして距離を取り、関わりを避けようとする。けれど、距離を取られてしまうと、本当に怖い演出を体験できなくなってしまう。 そこで思いついたのが、お客様に何かを持たせたり、何かの任務を与えるという方法だった。お…

全貌は。窺い知ることしかできない「ブラックボックス」

きのう、おばけ屋敷に行った。

モンスターは、ほかの登場人物たちの稚気を超えた稚気の持ち主。

『死霊高校』観る。 アメリカの高校は、怖い。社会の閉鎖的な部分と開放的な部分が混じりあっている。そとからの悪意が無分別に入ってくる場でもある。 それをえがくとリアリズムになり救いがなくなるので、ホラー映画としては被害に遭うひとたちをはっきり…

岸本斉史『NARUTO―ナルト― 外伝 ~七代目火影と緋色の花つ月~ (ジャンプコミックス)』。

穂村弘が拾いあげる虚構の二色(いや、三色)

岡野大嗣『サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)』と松本隆『微熱少年 (新潮文庫)』、穂村弘の書評を読む。 『週刊文春』2015.4.30の「私の読書日記」では「岡野大嗣のデビュー歌集」について穂村弘、 あまりに身も蓋もない「今」の感覚にショックを受ける。 2…

私服の

マツコ・デラックスを。

スーツケースを引くすがた

MIYAVIだったような。

ズルが「戦争」を生む

『BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-』観る。 岸本斉史の描く世界は健康で、グロテスクだ。キレイゴトではない。しかし陰惨なだけではどんな時間も無意味となるのでぎりぎりのところで踏んばって、まえを視る。そのときにキレイゴトでなく崇高というのかキレ…

新宿うな鐵ジャンル:うなぎ住所: 新宿区歌舞伎町1-11-2このお店を含むブログを見る | (写真提供:痩せたいけど食べたいの)

神宮外苑花火大会。

「でもボクは大丈夫 ボクのおなかはドライアイスと溶岩を一緒に食べれるんだから」

ハルキ悦巳『じゃりン子チエ (12) (双葉文庫―名作シリーズ)』。 読んでいて、すごいなあ、とおもうことしばしば。まっすぐな論理ではたどりつけない洞察がごぼりと溢れだす。 「コケザルは十日もずっと一人で生きて行けるんやから」 「なにぬかす」 「それは…

(コケザルは話すたびにグレて行くみたいやった)

はるき悦巳『じゃりン子チエ (11) (双葉文庫―名作シリーズ)』。 「ワシおまえとこのお母はん好きやけど テツの嫁ハンやと思うとほんまはアホなんやないかなぁと思うんや」 「最初はいきなり来るつもりやったやろ」 「え…!?」 「そのみやげ」 「あ…これ…」 「…

ジュニア「男のロマンなんていわれてその気になる奴はイモ」

はるき悦巳『じゃりン子チエ (10) (双葉文庫―名作シリーズ)』。レイモンド飛田、「ワシもおこれ以上見栄はっとったら死んでしまうからな それでもお今日から普通の労働者にもどることにしたんや」──。 「テツにはこのことゆわんといてや ワシ なんかあいつに…

「そやけどワシずっとオヤジとは親子のつき合いして来たからなぁ それがここに来てもお一人子供が出来たからゆうて 突然オレに猫だけをやれゆわれても」

はるき悦巳『じゃりン子チエ (9) (双葉文庫―名作シリーズ)』。 「市会議員候補レイモンド飛田の巻」など。 お好み焼屋のオッちゃん百合根が、分かれた子と会う話はものすごせつない。

レイモンド飛田「ワシ時々 おまえらみたいにイモだけ食てても死なんどーゆう自信満々の顔見てると腹立ってくるんじゃー」

はるき悦巳『じゃりン子チエ (8) (双葉文庫―名作シリーズ)』。 「おまえ考えたことないんか なんでオレらは猫やねん……」 「あかん…分かった分かったそこまで!! ダメ!!」 「あのなぁ…」 「ダメ!! 考えちゃダメ!! なーんも考えちゃダメ!!」 「…………別になにも考…

〈ボク 市川雷蔵〉

はるき悦巳『じゃりン子チエ (7) (双葉文庫―名作シリーズ)』。 「なにぬかす リングネームちゅうのは相手びびらすためにあるんやど ダイナマイトなんかより狂犬の訳のわからんひつこさの方がこわいんじゃ」「そおゆわれるとますますピッタリの気がしてくるな…