大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

〈始まり(ビギニング)というものは、起源(オリジン)とは異なったものである。起源がつねに後から顧みられた眼差しのもとに成立する、正統的に必然的なものであるとすれば、始まりは逆に、いかなる根拠付けにも保証されず、なにかの偶然によってそこで始…

「人は体験談に説得されやすいものだが、残念ながら正直者ばかりとは限らない」

『クライマー パタゴニアの彼方へ』(2013)。パタゴニア・セロトーレ登攀に挑むドキュメンタリー。1990年生まれのデビッド・ラマ(ダーフィット・ラマ)は少年の頃から天才的なフリークライマーだった。レッドブル・アスリートとしてセロトーレに向かうが、…

「目には見えないけれども感じられるカミを誰もが表現し身近に見ようとするのは当然だ それは大昔から人間の本能なのだろう」

水木しげる『神秘家列伝 (其ノ2) (角川ソフィア文庫)』。紹介されるのは安倍晴明、長南年恵、コナン・ドイル、宮武外骨。 安倍晴明の章で〈例えばカラスがどこかの屋根でカーと鳴いたとき 不吉な感じは誰でもする しかしそのカーがどのように不吉なのか その…

「自分以外でもできるようなことには1秒も割きたくない」 野田洋次郎

『GQ JAPAN(ジーキュージャパン) 2017年 04 月号』「若者のすべて」、表紙はONE OK ROCKのTaka。 この企画のために買ってぱらぱらめくっていくのだけれど、バレエ・ダンサーのアダム・クーパー(1971年生)の記事があった! ミュージカル『雨に唄えば』のプ…

DVDスルー。ペーパーマン。

スーパーマンならぬ『ペーパーマン』は2009年の映画。 冒頭、車が道を進む。辿りついた鄙びた一軒家。「写真より立派だ」というさいしょの台詞で佳い脚本の予感する。いじわるだが前向きな。愛すべき少少の知性とそこから生まれる臆病。 書くことのできない…

「ママが言ってた。『猪を豚と間違えたら、尻の肉をえぐられる』って」

マネーゲームならぬ『モネ・ゲーム』、原題は「Gambit」。2012年の映画。 『泥棒貴族』(1966)のリメイクで、郷愁に満ちたそれであり、現代的なところはあまりない。 脚本はコーエン兄弟。登場人物の歪さは流石。外から誇張するというよりは、人びとが生活…

「地域の人たちのメッセージを社会に届けるのがこの番組の役割」  原憲一

放送批評懇親会『[asin:B01LEBQIKE:title]』。「表紙の人」は坂口健太郎。いつどこで見てもとんでもなく美しい。 「以前、テレビのメインプロデューサーから言われたんです。イケメン俳優はいっぱいいるけど、坂口くんは『何か』がいいんだよねえと。その何…

「自分ですら忘れている過去の記事と今の僕を比べて、手紙で変化を気づかせてくれる。ファンなしでは、僕は何もないただの男」  岡本圭人

「BRUTUSがアイドル雑誌を作ったら! 平凡ブルータス」──『BRUTUS(ブルータス) 2017年 3/1号[平凡ブルータス]』。 企画としても良いが、出来も良い。『GQ JAPAN (ジーキュージャパン) 2017年03月号 [雑誌]』のお笑い芸人特集とか、出来のヒドいケースはいく…

とりまこのような心臓への直撃。

めちゃイケ、「次世代イケメンだらけの大運動会」。BOYS AND MEN、Da-iCE、XOX、超特急、芸人イケメン選抜による。 ボイメン辻本がまえにまえにでてくる。 Da-iCE和田颯がとてもかわいい。

『地下に潜む怪人』

「表裏一体というか、表裏一体すぎて出口を出たら入り口の中だったというような永遠の迷路状態でしょう。とても息苦しい。だからちょっと出口を探しに、今年はハリウッドと中国で映画を撮ろうと考えてます」園子温(「蘇った『日活ロマンポルノ』 特別インタビュー」)

[asin:B01NBZWFYT:image:large] 坂口健太郎がファッション誌とはちがう顔をしている。『サンデー毎日 2017年02月12日号 [雑誌]』。 著者インタビューに鮫肌文殊『らぶれたあ オレと中島らもの6945日』。学生時代に中島らもと出逢う。東京にでてきたのは1990…

優しく丁寧でなければあいての快楽を引きだせないもの

1980年の映画『青い珊瑚礁』。Amazonビデオでは「青い珊瑚礁 Ce」とあり、Ce? 観たあともずっと気になってたけど日記に書こうと商品検索かけたら何のことはないコレクターズ・エディションの略でCe。 原作小説があって、1948年の映画があって、その後もリメ…

反復の可能性。中毒性が欲しいところ。

『エリア51』。この映画が完成したのはいつだろう。お蔵入りしていたものがアメリカで公開されたのは2015年。監督オーレン・ペリ。 予算の都合、テーマの要請。アメリカはPOVで日常の闇に迫ることが好きみたい。いまの世のなかの日常性と、SNS。そういうこと…