大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「今でこそ、トラックの運転手に身を落としてるけど……」「ずうっと運転手じゃねえか」

「ぼくは、きょうは、洋食」「『ぼくはきょうは洋食』だってよ…」「大盛りごはんにニラ炒めにブタ汁一丁!」「あ、それだったらオレも『洋食』」「もう一丁追加! それからコーヒーも。ね?」 『トラック野郎 御意見無用』。

「〈殺しのライセンス〉は〈殺さないライセンス〉でもある」

『007 スペクター』、ずうっと笑いながら観た。洗練の果ての野蛮なのだ。世界にはまだ泥くささがのこっている。「情報」という言葉には洗練だけがあるけれど、「諜報」は泥くさい。官僚的、グローバリゼーションといったかたちで007たちが否定される。部門は…

国定忠治「俺よりも倍も長く生きたんだから贅沢言っちゃいけねえよ。それじゃあ、おさらばするよ。又、逢おうか」  菅原文太「忠治さん、一寸待って、一寸…」

『六分の侠気 四分の熱 菅原文太と24人の男たちそして忠治』、ラジオ番組「菅原文太 日本人の底力」から24人。それと架空のあいてとして国定忠治。 「女性が慰問に来ると聞くと皆さん喜ぶのだそうです。男性が来ると聞くと、なーんだ男かよと言われるそうな…

「うちは保健所じゃねえんだよ」

映画『舟を編む』(2013)、この美しさは何なんだ。監督、石井裕也。 加藤剛、小林薫のやりとりにはじまり、俗にふるまうオダギリジョー、対人面では気の弱さが目につくが一途なキャラクター馬締(まじめ)を演じる松田龍平。おんぼろの編集部。きれいな新社…

〈教授のように、いいかげんな仕事をして辞書に形だけ名を刻むのではなく、俺はどの部署へ行っても、『大渡海』編纂のために全力を尽くそう。名前など残らなくていい。編集部に在籍した痕跡すら消え去って、「西岡さん? そういえば、そんなひともいましたっけ」と馬締に言われるとしても、かまわない〉

三浦しをん『舟を編む (光文社文庫)』。 西岡は「誠実なのね」と女から賞されたためしがなかった。必要に応じて嘘もつくし、気分に応じて優しさの量を調節する。それが本当の誠実ってもんじゃないのか、と半ば開き直っている。必然的に、どの女とも長続きし…

『25ans (ヴァンサンカン) 2016年 01月号』。「25歳のカバー対談」錦織圭×水原希子。 錦織圭「写真を撮られることは多いけれど、女性とどころか、一人じゃない撮影は初めてなんじゃないかな」 水原希子「本当に? でも『もう少しくっついて』というリクエス…

「証拠でもあるんですか?」「ない。ないから、おまえだって言ってるんだ」

『キャバレー』(1986)、作り手に愛された作品だったのだとおもう。原作は栗本薫。角川春樹事務所創立10周年記念作品。出演者は豪華。冒頭で北方謙三観て「おっ」とおどろいたり、チンピラ役の宇崎竜童が海に落ちたり、三原じゅん子が駅弁ファックされたり…