大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

〈刑期は、三万年〉

朝、観ていた『魔神戦隊キラメイジャー』ではヒーローたちが猫にされた。猫となった充瑠(小宮璃央)は純粋で、敵であるはずのクランチュラ(声・高戸靖広)とも一時、甘やかな友愛が生まれた。おなじ作り手として、という説明があったけれども、かってに読…

「落とし穴に嵌まってしまった。そのことに彼は気づいていない」

二兎社『ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…』観る。 永井愛の脚本・演出。出演に佐藤B作。この二人の名が目当てだったが、金子大地、韓英恵、和田正人、神野三鈴いずれも素晴らしかった。声の出演で吉田ウーロン太。1時間45分。 佐藤B作が演じるのは、番組…

「古典がやっぱり、すごいですよね。あのう、なんか、よく出来てるんですよ……」  松本幸四郎

『春風亭一之輔のカブメン。』落語とトーク。 ゲストは松本幸四郎。そのリクエストで、春風亭一之輔は「死神」を演る。 新春のネタではないと一之輔は言うが、松本幸四郎は、いま演るべき話だと満足そう。カネに目がくらんでノリを越えてしまうニセ医者の、…

吉澤閑也と山井飛翔

松田元太が好きである。夢にでるのは宮近海斗。 『RIDE ON TIME』、舞台が主戦場のTravis Japan。「ジャニーズ」にこだわるかれらの刻苦は美しい。 「Episode1 DANCE」は吉澤閑也に光を当てた。 「いやマジでー。どうやったら、もっとダンス好きになれるんだ…

恋と、秘めごと。

私たちの世代、は。俳優、といっても芸を売るよりも存在を売るという、まあそういったかんじの時間だったので。私はその時代、その時間に、じぶんがどんなことを、どういう存在であるかっていうのを売り飛ばしていたような。だからスタッフにも、本屋さん(…

「これほしい!」「匂いフェチの不良か 変な子だな」

ダヨオ『ロンリープレイグラウンド(上)』。 妻子あるサディスティックな中年男やその家庭を壊そうとした雪文という、重い設定だけれど、過去のすべては悔いとして清算されるし、みんな人が好いから絶望はやってこない。 はじまりは、町中華で働く慧介。気…

〈ドラマから、省略や飛躍を差し引いてしまったら、「退屈」しか残らないでしょう〉  向田邦子

戸棚の隅のちいさな蜘蛛の巣と、縁日の露店の店番をした話をむすびつけたりする。 「ちょっと、みててもらえますか」と店のおばさんに言われてからの数分間。露店のなかに蜘蛛の巣をみつけたとは書いていない。連想は、〈こんなところに巣を張っていて、なに…

「他のものを全部(ぜ───んぶ)、捨てられたらだけどね。」

「どうしちゃったのー、 ななこの弟。」 …ビリビリ、 バチバチッて… ビリビリ ビカビカ ドッカ───ン!!! ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』第1巻。外で、ダンス・ダンス・ダンスール新刊告知の「足のポジション」を見て「あ、もう19巻か」とおどろ…

さびしいような色気

『RIDE ON TIME』Snow Man 3話目、「With new colors」の目黒蓮とラウールの発言が印象にのこった。 目黒蓮はどこで見ても良い子。Snow Man へと本格的に移るとき、宇宙Six のメンバーが快く送りだしてくれたという。 「ジャニーズJr.って、その、確定なもの…

「あいつチャイムが鳴るとどっか行くんだ 真面目だったから 授業でも受けに行くのかな」

ジョゼ『さまようまぼろし』。 建物の取り壊しが延期されるよう、七不思議をでっちあげていく。そこへ幽冥の者が現れて、という出だしに映画『ビリケン』を連想する。 綺麗な用務員さんと、生徒会役員の「僕」と、その兄。人物が出揃ってから、淡い恋ごころ…

昭和30年代。大阪。

舞台は、大阪。文楽の人形遣いの役である藤山寛美と、そこに入っていこうとするエルザ(イーデス・ハンソン)のやりとり。 「アタシねえ、アンタに礼いわなァ思てまんのや」 「なんでや」 「恥ずかしいこっちゃけど、アンタアタシに文楽の見方ちゅうものを教…

「心に余裕があるうちは、意味のないことをしていたいんです。きっと今しかできないから」

テレビドラマ『夢中さ、きみに。』。和山やまの原作はフラットで、真顔の陰キャたち。ドライに科白していくほうの青春だから、ドラマ化には不安もあった。が、愚直といえるほど原作に忠実な台本や、高橋文哉と坂東龍汰のみごとな演技(「うしろの二階堂」)…

それも青春ではあるけれど

さとうくんはおおきな仕事をのがしたのじゃなかろうか。