大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

歌舞伎

胡弓 高橋翠秋 紀尾井町

『高橋翠秋・胡弓の栞』第十三回。パンフレットに〈この度は平成十年に催しました初リサイタルと奇しくも創作を除いて同じ番組が並びました〉とある。副題は「明日へ繋ぐ」。 古曲「千鳥の曲」 本曲「鶴の巣ごもり」 創作「蝶 『荘子』による」 創作「月の傾…

「古典がやっぱり、すごいですよね。あのう、なんか、よく出来てるんですよ……」  松本幸四郎

『春風亭一之輔のカブメン。』落語とトーク。 ゲストは松本幸四郎。そのリクエストで、春風亭一之輔は「死神」を演る。 新春のネタではないと一之輔は言うが、松本幸四郎は、いま演るべき話だと満足そう。カネに目がくらんでノリを越えてしまうニセ医者の、…

横内謙介と、スーパー歌舞伎

2001年の書籍『夢みるちから スーパー歌舞伎という未来』。三代目市川猿之助と横内謙介(劇団扉座)による対談と、戯曲『新・三国志』が収められている。 つぎの作品『新・三国志Ⅱ─孔明編─』を控えての出版だった。 20年まえの本である。三代目市川猿之助は…

「僕も何かを観て感動すると、まず歌舞伎に生かせないかな、と考えます」  市川染五郎

『婦人公論』2020.1.28。表紙は松本幸四郎、市川染五郎。そこからなにわ男子まで。賑々しくて良い号だった。 特集「さぁ、幸運を呼び込もう」はさまざまなひと。美輪明宏は「病院に限らず、思えば現代の日本は、情緒産業がすっかり衰退してしまいました」、 …

〈人はただ初一念を忘れるなと申し上げとうござります〉  大石内蔵助

写真・操上和美、文・新井敏記。八代目 市川染五郎『儚』。 舞台に立つと、自分の声がよくわかります。 声変わりは辛かった。 父からは、「自分も他の役者さんも 通ってきた道、病気ではないので 安心して演(や)りなさい」と言われました。 ものごころつい…