2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ホラーというほどの現代性はない。ゴシックホラー。サスペンス寄りのダークファンタジー。『ダーケスト・ウォーター』(2017)。原題は「The Lodgers」。 舞台は1920年、アイルランド。さいしょの印象は『嵐が丘』。広い屋敷が窮屈でたまらない、という感覚…
楽園王、長堀博士演出によるウジェーヌ・イヨネスコ『授業』観る。2004年の利賀演出家コンクールで優秀演出家賞を受賞し、再演をかさねている作品。 ダブルキャストのTEAM.Aを観劇した。教授は岩澤繭、マリーに小林奈保子。生徒1 日野あかり、生徒2 杉村誠…
『ViVi』2020.3、「クラクラするまで平野紫耀」。 若き日の、木村拓哉のようなものだ。なにも、言うことがない。宿した色気を讃嘆するか、シッシするかのどちらかだろう。 批評を必要としない。ひとの願いや未来とも無縁。それが美しさなのだけれども、声を…
さかもと麻乃『恋の実況配信はじめました』。ゲームなどの動画配信、その設定ならではの密室性をさらりと入れてくる。各話きちんと見せ場もある。甘酸っぱい十代。前戯よりももっと手前でみるせかい。 実況者の「ダクト」と「あめる」がすぐにはバディになっ…
『婦人公論』2020.1.28。表紙は松本幸四郎、市川染五郎。そこからなにわ男子まで。賑々しくて良い号だった。 特集「さぁ、幸運を呼び込もう」はさまざまなひと。美輪明宏は「病院に限らず、思えば現代の日本は、情緒産業がすっかり衰退してしまいました」、 …
『シュプール』2020.2、岸優太。 シンメやカプといった愛でかたに倣うと、岸優太×岸優太というかんじ。だれかといるのもいいけれど、ひとりで立っているところも佳い。ドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』の透明感や、Prince期・じぐいわのとなり、というおにいち…
シンポジウム「『フランスBL小説セレクション 特別な友情』刊行記念 仏文×BLのただならぬ関係」に行く。 このアンソロジー『特別な友情』は、映画『悲しみの天使』の原作であるロジェ・ペールフィット『特別な友情』の本邦初訳がウリなのだけど、抄訳にとど…
『BS笑点ドラマスペシャル第2弾 五代目 三遊亭圓楽』観る。 円楽を谷原章介、立川談志に駿河太郎。五代目円楽の堅苦しさ、談志の危なっかしいところがよくでている。 美談、失敗談のならぶ予定調和の青春物語に終わらず、社会と戦い、越えていく。 さいしょ…