大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本語が、冬のものとなる

「吉祥寺寄席」行く。「かえでいろづく秋は、伝統芸能の音楽と落語!」 収録時間13時間14分41秒という大部のDVD『日本語を歌・唄・謡う―映像アーカイブ』をあつかったゲスト企画に戦慄した。歴史がながれこんでくる。 日本の伝統芸能を中心に32ジャンル79名…

「太陽に飛び乗って 明日まで行ったんだ」

「考えるのは、弱いヤツだ」という保守的な大黒柱がまとめてきたクルード一家・クルーズが、知的で美しい青年ガイと出会うことで変わっていく。これまで試みることのなかった行動、あたらしく生まれる内面。ダイレクトに影響を受けるのは先ず同世代の異性だ…

「もともと遠いひとだったのに、むりやり一緒にいただけの気がする」

2006年の映画『涙そうそう』。『ミュージアム』で観た妻夫木聡の魅力にあらがえず、あらためてさまざま確認するが、やはり佳い。塚本高史も色っぽい。 均質で安定した生活を送るひとからすると子供じみた絵空事の脚本にみえるだろうけど、多様性からのがれら…

『ヴィジョン 暗闇の来訪者』(2015)。ホラーというより、サスペンスか。

「僕の漫画ならともかく、僕の過去を読みたいと言う人がいるんでしょうか」

片岡愛之助主演、楳図かずお監督『マザー』。出演は真行寺君枝、舞羽美海、中川翔子ほか。 1カットで撮っているところも、漫画ならば2コマ、3コマつかっていたかなというズレがこの映画にはある。楳図かずおの映像的美意識と漫画における時間的省略の二頭立…

〈女には魔の時があって、分らないうちに身を滅ぼすことがあるのだ〉  芝木好子「聲」

愛のかたち (1982年) (集英社文庫)作者: 瀬戸内晴美,日本ペンクラブ出版社/メーカー: 集英社発売日: 1982/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る瀬戸内晴美・選『愛のかたち (1982年) (集英社文庫)』(日本ペンクラブ編)。 岡本かの子「家霊」…

Killers

ジャケットだとスパイ物のようだけれども家族映画。主演のアシュトン・カッチャーは製作にも名をつらねる。 キャサリン・ハイグル演じるジェンの両親役にキャサリン・オハラとトム・セレック。二人の毒舌や過保護。迫力があってヒロインは窮屈してて。 『キ…

『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(2014).。わかりやすくて、とがってる。フユニャンやケイゾウがかっこいいのもそれゆえか。 物語と世界観にあこがれがある。

物語集。調っている。

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(2015)。かわいいなあ。すごいなあ。 キャラクターがたくさんいる。しゃべることのできる妖怪も多いから、なにがしたいかよくわかる。短編集。つらなっていく色気に充ちていて、足どりもかるくって…

LDH映画

2013年の映画『サンゴレンジャー』。田中圭を観たくて。顔もいいけど、声もいい。ある種の少年性。それを宿命とした声質。 おそらくトリックスターは二つに分けられる。少年の非時間性と、男児の蛮行と。 自然保護官・矢島(青柳翔)は、男児だ。ここで岸谷…