大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

ショタ

こわいサンタクロース

フィンランドの映画にはおおむね生活がある。 経済と、貧しさ。それを強調するように家庭は不幸。 ダークファンタジー『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』(2010)。採掘をしていたらなにかがでてきた、というかそれこそが目的だった。現場ではそ…

「底意地がわるくて、つめたい子。わたしを愛していないのよ」

『フィンランド式残酷ショッピングツアー』(2012。ロシア。フィンランド。監督ミハイル・ブラシンスキー)。手持ちカメラによる一人称映画。その形式を確立したのがホラーゆえ、そちらに寄り添うかたちだけれども、家族映画。母子のロードムービーといった…

あらゆるものをつなぐ

ミュージカルライブ『ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー〜』(2014)。主演エリオット・ハンナ。初演は2005年、原作映画『リトル・ダンサー』は2000年。 10年以上愛されてきた作品に、ライブビューイングのカメラが入る。出演者ばかりでなく観客の熱も…

完成は死だが魂は続く

26編のオムニバス『ABC・オブ・デス2』(2014)、良かった。おもわず買った。 テーマは「死」。そこには酷薄もあるし不条理もある。監督のえらびかたが巧く、バラエティにも富んでいた。 さいしょに仰天したのが「Badger アナグマ」。自然をあつかう番組のパ…

低予算だからグロい。それをさまざまなお色気でカバーしている。

『ABC・オブ・デス』(2012)、「死」をテーマにしたAからZまでの26本、短編ホラー映画集。 肌が合ったものから言うと、女体をまえに自慰をして、先にイかねばころされるリーグ戦「Libido 性欲」(監督ティモ・ジャヤント)。しゃべるインコがにんげんの浮気…

毛穴世界

『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(2016)。 ケータ役の南出凌嘉とカンチ役の福田徠冴がかわいい。エンディングで踊りきる南出凌嘉を観れたことでこの長編の価値はあった。 物語としては、冗長で展開がすくない。登場人物全員チ…

主人公のエンダーが、少年期のウシジマくん(狩野見恭兵)をおもわせる

「権威に対する反応が複雑。高圧的な《父》を喜ばせたいけれど相互的な愛が欠如していると、嫌がる」「彼は孤独のままでいい」 「皆、いつか負ける。面接の代わりにゲームで彼の心を探ります」「彼の感情に興味はない。強い指揮官になってくれればそれでいい…

ガイ・フォークスの夜

『アタック・ザ・ブロック』(2011)、冒頭から何が起こるかよくわかるし、さいしょのエイリアンをかんたんに仕留めてその造作もはっきり映して小気味好い。そのあと襲来するエイリアンたちはフォルムが異なっているからおどろきがなくなることはない。 団地…

視えないせかいに視えないひとたちを巻きこんで、ファンタジー

『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(2012)。キャラクターは佳い。周辺人物はアニメーション特有の戯画化、通俗化。さいごまで観るとゲイもいて。 主人公のノーマン(コディ・スミット=マクフィー)が、アウトサイダー。スクールカーストの下層という…

犬とチョコレートとおまえ

『ディセンダント』(2015)、監督はケニー・オルテガ。ディズニー映画の悪役たちの子らを善玉にすることで物語の再生産を免れる。親とはちがう子の生きる道。それでもまわりの偏見がつきまとう。『ハイスクール・ミュージカル』流のミュージカルと、多様性…

優しくて甘い声の、ツッコミ(その空恐ろしさ。フィクションにあたえられた可能性)

「こりゃダメだ。しなないし、ころせない。すくなくとも『先生』としては」──菅田将暉の科白。すげえなァとおもって観た。 『映画 暗殺教室』(2015)。美しさに甲乙はないが、順列によってオドロキが生まれる。今作は山田涼介、菅田将暉、加藤清史郎とオド…

(トキャベツに水をやりながらその名を披露する)「これがキャンディーじゃ。これがキャサリンじゃ。これがのう、キャロラインじゃ」

『忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段』(2014)、加藤清史郎、林遼威、大八木凱斗ほか子役大活躍。1作目の三池崇史監督作品とは趣の異なる田崎竜太の仮面ライダー、スーパー戦隊的な軽快さと殺陣。イケメン俳優がどれだけ画面に入っても皆イケメンに映るの…

子役、山崎竜太郎。

『女神のイタズラ〜キミになったボク〜』、2011年。BeeTV。5分程度のドラマで全26話。ヒトが2人ぶつかって入れ替わる。それも成人男子と男子小学生。きっかけがユニークだから入れ替わったことに気づかずトイレでじぶんのイチモツにおどろいたり、カネに糸目…

荒まずに寝ればいい

『エイプリルフールズ』(2015)、7つの挿話が同時進行する。2時間の映画だからどの話も掘り下げられないのは明らかだけれど、それにしてもエイプリールフールの解釈やウソの練りかたがアマい。それでも松坂桃李の全裸の後ろ姿に、スウェット姿の浦上晟周の…

『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016)。丑嶋たちの中学生時代「ヤミ金くん」と現在に至る人間関係がえがかれる。中学生の丑嶋(狩野見恭兵)と柄崎(江口祐貴)が凄かった。愛情ぶかいが変わり者の丑嶋。設定の年齢どおりにちいさなせかいであっぷあ…

アメコミのアクやカッコよさはK-POPに通じる。

2008年のOVA『ネクスト・アベンジャーズ: 未来のヒーローたち』(2008)。お約束と、かならず加味されるおどろき。それをつなぐストーリーは大したことないが皆かっこいい。コドモの眼で見たときに、あこがれる。恋愛対象となる部分がどこかにある。

真樹日佐夫がでている。それがこの映画の価値。

貧しいものをみているとどうあがいても答えがでないような気がして、予算とは何か、脚本、ストーリーとは何かということを哲学的にかんがえてしまう。 映画『タイガーマスク』(2013)。ウエンツ瑛士主演の割には出番がすくない。そういった力の不備が随所に…

乳歯が抜けはじめたころのせかいのかがやき

『キャプチャー・ザ・フラッグ 月への大冒険!』、2015年のスパニッシュ・アニメーション。キャラクターが手足をあんまりうごかさない辺りに予算やノウハウをかんじてしまうけど、“CGアニメならではの快楽的映像表現”はとても好い。ウェットスーツに濡れ髪の…

実写、CG、おばけ

村上隆監督、『めめめのくらげ』(2013)。気安く出演して可笑しみや色香を振り撒く窪田正孝、斎藤工、染谷将太、塩澤英真らをキャスティング。主演の末岡拓人も佳い。その面貌には平たくも繊細なアジア的健やかさがある。 どんな物語もどこかで孤独をえがく…

「こんなんラッキーパンチやないかい。ラッキーでモノゴトがくつがえるか!」

「きょうはついに一発殴り返せたね。記念すべき日だよ。帰り道だって泣いてなくて、ずっと怒ってた」 映画『いけちゃんとぼく』(2009)。原作は西原理恵子。モノローグ、セリフのひとつひとつが胸に沁みる。 見えたのは、ワンピースいっちょで泳ぎまくるお…

「平凡なものがタイミングよく二つ揃うと、それぞれ輝きだすことがある」

『シャーロットのおくりもの』(原題Charlotte's Web。2006年)。原作はE・B・ホワイトの児童文学、監督はゲイリー・ウィニック。どちらも丁寧で温かく、奇妙な作品をのこしている。 どちらかというと毒の効いた映画で、声の出演にはジョン・クリーズ(ヒ…

1989年、劇場版『悪魔くん』。冒頭から来ていたが、百目の「海って痛いもん。ぼくのおしりに噛みついたもん」という科白で完全にヤられる。テンポも、ユーモアも、登場人物の出順もみごとだわ。

『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(2014).。わかりやすくて、とがってる。フユニャンやケイゾウがかっこいいのもそれゆえか。 物語と世界観にあこがれがある。

物語集。調っている。

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(2015)。かわいいなあ。すごいなあ。 キャラクターがたくさんいる。しゃべることのできる妖怪も多いから、なにがしたいかよくわかる。短編集。つらなっていく色気に充ちていて、足どりもかるくって…

「似たような罪をまた犯すことができても、まったく同じ罪を犯すことはできない」

『46億年の恋』(2006)。原作は正木亜都(梶原一騎/真樹日佐夫)『少年Aえれじぃ』。 映画は、カチンコからはじまる。舞踏。抽象的な舞台装置。演劇的だ。 安藤政信と松田龍平を除くまわりのにんげんたちがよくしゃべり、そのつるみかたが邪悪で野蛮。 窪塚…

「親はわが子にウソをつく」

第3話、4話観る。 『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』、恋や自立をもとめつつ自らの超能力を持て余すトミー(ロビー・ケイ)が好い。自動車修理工場の甥っ子ホセ(Lucius Hoyos)も。 手許のアイデアをぼんぼん入れていったような脚本。「今」に対する…

「6歳にもなっておまえはオモラシ! しんだのが夫じゃなくておまえだったらと、なんど願ってきたことか……」

『ババドック 暗闇の魔物』、2014年の映画。監督、脚本ジェニファー・ケント。ダークファンタジー。 かれの存在をおしえるものとして、怖いポップアップ絵本。童話が、家庭を侵食していく。母親のアメリア(エッシー・デイヴィス)はわが子にも介護施設の仕…

頼られる。突っこんでいく。関係が生まれちゃう

Moo.念平『あまいぞ! 男吾』の傑作選がでたことを知る。そのまえに、『あまいぞ!男吾 (1) (トラウママンガブックス (第3弾))』(2002)。かかえて旅して生きてきたよ。 やんちゃなかおと身体能力。いまなら岸優太をかさねてもみる。 男吾は、ハイスパートで…

残酷描写があるものの、多少の知識と想像力を要する

2015年の映画『フッテージ デス・スパイラル』(原題『Sinister 2』)。スーパーナチュラルな怪異を執拗に描写するわけでなく、因果も希薄で、ホラーとしてはイマイチ。心霊や地霊とは完全に別件で家庭内暴力があるためかもしれない。登場人物たちの怒りや憎…

「あの子は死者たちの闇を照らすランタン」

リメイクされた2015年の『ポルターガイスト』。監督は『モンスター・ハウス』のギル・キーナン。 リメイクに必要なのは今の匂いかかつての匂いで、どこでなにを観ているのか受け手に判らなければスルーされてしまう。 この『ポルターガイスト』は序盤が大人…